カテゴリ:美術・芸術・展覧会
仕事が忙しすぎて物を考える余裕もなく、
10月も、3回目の金曜日が過ぎてしまいました。 相変わらず、こき使われていて ヘトヘト・・・ 来週こそは 早く帰れるといいんだけど * さて、今日は、 サントリーミュージアム[天保山]で開催されている 「青春のロシア・アヴァンギャルド展」について。 * 「青春」・・・ 展覧会の題名に「青春」て・・・ なんかちょっとこっぱずかしくない?! ・・・ しかも、出展を予定されていた シャガールやカンディンスキーなどの作品が、 「作品の真正について疑いがある」とのことで 展覧見合わせとなっているらしいし・・・ この展覧会、どうなんでしょ・・・ といぶかしりながら 鑑賞に行ったのですが、 良い意味で裏切られました~ * この展覧会は、 ロシア革命の前後10数年間に展開された、 ロシア・アヴァンギャルド(前衛美術)の流れを、 ざくっと理解することができる展覧会でした。 短い期間に、 めまぐるしく変化していったロシア美術。 私たち鑑賞者は、 この展覧会を鑑賞することによって、 美術家たちが「常に新しいものを取り入れよう」と 挑戦した足跡を感じることができます。 それは、ひとつのところに決して 落ち着くことができない私の性格にも似た 流れでした(笑) しかし、新しいものを取り入れていこうとする積極的な 好奇心や冒険心も、結局、最終的には、 政治などが原因でつぶされることになります。 特に、スプレマティズムと呼ばれた 幾何学的抽象画を描いた、 カジミール・マレーヴィッチが 最後は、その冒険心を捨て去り 党の意向通り?の写実的な絵を描いていたことに 私は、少しショックを受けてしまいました。 歴史や政治に翻弄された 「ロシア・アヴァンギャルド」 展示作品数こそ少ないものの 革命前後の、ロシア芸術の流れを知る なかなか興味深い展覧会だったと思います。 * 【展覧会各章】 1-1 西洋の影響とネオ・プリミティヴィズム(原始主義) 印象に残った画家: ダヴィード・ブルリューク「芸術家の母の肖像」「三つ眼の未来派風の女」 アリスタルフ・レントゥーロフ「教会と赤い屋根のある風景」など 1-2 見出された画家ピロスマニ グルジアの画家 「百万本のバラ」のモデルらしい。 ニコ・ピロスマニ 2 マレーヴィチと抽象の展開 3 1920年代以降の絵画 2で、バリバリの?(笑)抽象画を描いていたマレーヴィッチの 写実的な絵が展示してあり、ショックを受ける 青春のロシア・アヴァンギャルド展 ~11/3まで サントリーミュージアム[天保山] HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/18 02:40:17 AM
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