カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、
兵庫県立美術館で11/3まで開催されている 「だまし絵展」について。 * 錯視芸術ばかりを集めた展覧会。 かなり面白かったぁ~ 入場制限の行列が出来るのも納得。 兵庫県立美術館で、入場制限行列が出来たのは 私には、これが初めてでした。 びっくり 1時間位待って、やっと入場しても しばらくは人の頭を見ているような混み混み状態でした。 でも、粘っこく閉館時間ギリギリまで居残っているうちに 段々と空いてきて、 最後は、ゆっくりと見ることができました。 美術鑑賞は、こうでなくっちゃね。 * 入場してすぐに、有名なアルチンボルドの 作品が展示されています。 (第1章 イメージ錯術(トリック)の古典) ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)↓ 間近でゆっくりと鑑賞すると、 思っていた以上に凝っていて驚いてしまいました。 例えば、左右同じ果実を使って描かれていると思っていた、 “ほほ”の部分は、 よく見ると、向かって左側が「りんご」で、右側が「桃」だったり、 眉毛も左右、同じ豆を描いているのかと思っていたら 違っていたりと、 見れば見るほど、「へぇ~」の世界。 この絵を鑑賞するだけでも、かなりの時間を 使ってしまいます。 キャプションによると、 この絵は、トリックだけでなく、 「豊穣」の意も込められているとか。 なんと、静物画の代わりにもなる!(笑) 色使いもきれいだし、いい作品だと思いました。 この絵の横には、 アルチンボルドの流派が描いた 「水の寓意」が展示されていました。 こちらは、魚介類を使って 男の顔を描いていました。 タコ、サメ、エビ、カニ、亀、 エイ、シャコガイ、真珠などなど。 色使いは、先ほどの「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」に 比べると暗いのですが、 こちらもかなり面白い。 よく組み合わせたよなぁ~。 * 第2章 トロンプルイユの伝統と 第3章 アメリカン・トロンプルイユの両コーナーは、 本物そっくりに絵を描くことで あたかもそれが本当にそこに存在するかのような錯覚を 起こさせる絵を展示していました。 かなりリアルに描かれていましたが・・・ 残念ながら、豪華な額縁が邪魔して、 私には「絵」としてしか認識できない作品が 多かったように思いました。 * 展示コーナーで、一番混んでいたのが、 第5章の「20世紀の巨匠たち-マグリット・ダリ・エッシャー」でしたが、 それらよりも何よりも、 私が一番、気に入った?驚いた?のが、 第6章 多様なイリュージョニズム-現代美術におけるイメージの策謀 に展示されていた、パトリック・ヒューズの「水の都」でした! 何ですか、これは! 私が動くと、それと一緒に目の前の「水の都」も動く。 その動きは、あまりにも強烈で、 見ているこちらが酔いそうになる位、大げさに動いてくれます。 絵が! 絵に描かれた街が! 生きている!!! (あ。 この後、気分が悪くなったのは これが原因だったのか?!笑) この絵?作品?の構造は、 そんなに難しいものじゃなくて、 器用な人だったら、自作できそうな感じ。 三つの山(台形)を作って、そこに繋がった絵を描いている、 ただ、それだけ。 台形の頂点が、一番奥に見えるのが 騙される原因なんですよね。 原因は、わかっているけれど 騙されちゃう。 人の視覚って ほんと、頼りないですね。 でも、そのお陰で こうやって楽しむことができる。 よかよか * そういや、私、以前、だまし絵に関する本?を読んだことあったなぁ (2008/7/28ブログ) 今回、悩んだ末、図録購入をやめちゃいましたが、 やっぱり買っておけばよかったかな。 だまし絵展 ~11/3まで 兵庫県立美術館 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/11/02 01:05:31 AM
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