カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、先週の東京滞在記第二弾、
東京都庭園美術館「マッキアイオーリ展」 ~イタリアの印象派・光を描いた近代画家たち~ について。 【展覧会概要】~美術館HPより~ 19世紀イタリア。 リソルジメント(国家統一運動)の熱い機運に呼応して、 自由と独立の理想を掲げた反アカデミスムの芸術運動が各地で起こっていました。 そのなかのひとつ、1850年から60年頃にかけてトスカーナ地方で興ったのが、 マッキアイオーリ(マッキア派の画家たち)です。 当時フランスでは印象派の画家たちが自然主義的な新しい表現手法を 模索していましたが、自然界の光や色彩、明暗が織りなす関係(=マッキア)を 追求した彼らの試みはまさに「イタリアの印象派」そのものでした。 本展では、日本初公開の作品を含む60点あまりの絵画と彫刻作品により、 風景や日常生活、戦場の兵士たちの姿などを、詩情豊かな画風で 描いたマッキアイオーリの活躍をご紹介します。 知らない画家さんばかりでしたが、 分かりやすくて、 なかなか良い展覧会でした。 そうだなぁ~。 例えて言うと、 「育ちのいい、素直で静かな優等生」って感じの展覧会でした。 * “マッキアイオーリ”って言葉、 この展覧会で初めて知りました。 上記、展覧会概要にもあるように、 フランスの印象派と前後して、 イタリアでも同じような表現に取り組んだグループ、 それが“マッキアイオーリ”です。 マッキアイオーリは、 自然の自然界の光や色彩、明暗を追究したというだけあって 展示された絵画は、 「光」を強調して描かれていました。 絵の主役は、 描かれている人や風景、動物たちではなく 「光」そのもの。 フランスの印象派よりも、 「光」がずっと表に出てきている感じを受けましたが、 柔らかな画風に中和されて、 うまく画面に溶け込んでいました。 優しい「光」って 観る者に、幸福感を与えてくれますね。 * さて。 展覧会自体も良かったのですが、 それと同じくらい良かったのが、この美術館そのものでした。 ↑ 美術館正面玄関 ここは、昭和8年に建てられた旧朝香宮邸(戦後一時期、迎賓館として使用)を そのまま美術館として公開している為、 美術館構内に一歩足を踏み入れるだけで、 ドレスアップしてこなかったことを後悔してしまいます(笑) 大客室・大食堂・喫煙室・殿下書斎/寝室・妃殿下居室/寝室 ・若宮居室などが、展示室として利用されていて、 展示物以外に、その部屋の内装、インテリアにも 目を奪われてしまいます。 なんて、雰囲気の良い美術館なんでしょう。 階段のアールデコの装飾も素晴らしく、 そこにいるだけで、すっかり私も姫君様(笑) 大きなイヤリング、ロングドレス・ロング手袋、髪は夜会巻で 仕上げた私が、 階段をしゃんなり・しゃんなりと上って行くのを 想像してしまいました また、各部屋に取り付けられた照明もステキでした。 それぞれの部屋用に特別にデザインされたものが 取り付けてあり、 特に、果物がたくさん彫られた大食堂の照明が 印象に残りました。 おしゃれでしたね~。 ↑ 庭園美術館というだけあって、庭園もステキ♪~日本庭園~ 「マッキアイオーリ展」 ~3/14まで 東京都庭園美術館 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/02/07 02:51:41 AM
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