カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、もう会期が終了してしまいましたが
兵庫県立美術館で開催されていた「男鹿和雄展」と、 同美術館で、小企画展として3/14まで開催されている 「山本六三展」について。 ・「男鹿和雄展」 私、あんまり、というかほとんど ジブリ作品を観たことがありません。 珍しいでしょ。 けど、そんな私が、縁あって、 数々のジブリ作品を手掛けた、背景画家・男鹿和雄さんの展覧会に 行かせていただくことになりました。 訪れた日は、会期最終日とあって すごい人! 入場制限が出来ていて、200分程度のお待ち行列。 昨年の「だまし絵展」(2009/11/1ブログ)に続いて、 兵庫県立美術館さん、ほくほくです。 ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人。(DVD) ◆20%OFF! 会場に展示されていた男鹿作品は、約600点! 相当なボリュームでした。 これだけの数の作品を一気に鑑賞できるって 男鹿ファンにはたまらなかっただろうなぁ~。 男鹿作品にご縁がなかった私が見ても、 おぉ~の連続。 [30%OFF] 男鹿和雄 [大杉と鳥居(千と千尋の神隠し)] ES108-248 108ピース ジグソーパズル 彼の作品のほとんどが、 鑑賞している者の心を和ませる柔らかい雰囲気を 持っていました。 「ここに住んでみたい」、 そう思わせてくれる優しい絵たち。 また、揺るぎがなく、落ち着きがあって、 何もかもを包んでくれる大きさを 持っているようにも感じました。 彼の作品を観ていると、 親に守られている頃に戻ったような感じを受けます。 一歩引いて、付かず離れずで 見守っていてくれている、そんな感じ。 この安心感は、日常では そうそう感じることができません。 彼の背景画って こういった印象を、見ているものに与えてくれるから 素晴らしいのかもしれませんね。 “あくまでも主役は、人物や動物たち。 背景画は、それを支えるのが仕事。” ってことなのかな。 「大人」ですね~。 色使いも、息をのむような美しさでした。 特に緑が印象的でした。 * それに相対して、小企画展として同美術館で開催されている ・「山本六三展」。 【山本六三(やまもと・むつみ 1940-2001)】~美術館HPより~ 中央の画壇や既存の美術団体から距離を置き、 神戸の地にあって独自の頽廃美と幻想に彩られた作品を 描き続けた孤高のアーティストです。 本展は、ファンにはお馴染みの銅版画や油彩画の代表作から、 これまでまとまった形で紹介されることの少なかった初期作にいたるまで、 総数約80点を一堂に展示、異端の画家の全貌に迫ります。 この企画展の入り口には、 「過激な表現作品がいくつか展示されていますので、 ご注意ください」といった風の注意書きが掲示されています。 私には、 注意書きがされているほどの過激さはないと思われましたが、 男鹿和雄展を観に来た、よいこの皆さまには、 刺激が強いかもしれません(笑) 特に、模索を続けた彼が最終的に行きついた 第4章の作品群。 けだるそうで、諦めも感じさせる 退廃的な女性たち。 両性具有を描いた作品も展示されていました。 そこには、理性などは見受けられず、 ある意味、正直な絵だと思いました。 描かれた題材は“大人”ですが、 その“正直さ・素直さ・本能的内容”を考えると、 “自分を抑えた”風な男鹿作品よりも、 ずっと“子供”に近い感覚で描かれた作品なのかなぁ~と 思いました。 * この日は、両展を見ることで、 自分の中にある、子供と大人、 両方の感覚を刺激されたかもしれません。 これって、 兵庫県立美術館さんのひそかな狙い?(笑) * 追: 男鹿和雄展の出口で、折り紙を配っておられました。 指示通り折れたら、トトロが出来るってやつ。 私も、楽しみながら自宅でオリオリしてみました。 また、一緒に錯視ドラゴンも作成。 こちらは、私がどこに移動しても、見つめ続けてくれる という可愛い奴です(笑)。不思議。 ↑ 上の写真のドラゴンを一切さわったり移動させたりしていないのに、 私が動くと、首をひねってまで、見つめてくれています。 久しぶりの折り紙。 子供心に戻ったような気がして楽しかったです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/02/20 02:28:38 PM
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