カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、
奈良県立美術館で開催されている「M.C.エッシャー展」について。 【展覧会概要】~リーレットより~ 現実ではありえない世界を描き、「だまし絵」で世界中の美術ファンを 魅了するオランダ出身の版画家M.C.エッシャー(1898-1972)。 風景や動植物、建築デザインや幾何学的な図形まで、綿密に計算し、 卓越した版画技法で築き上げたその不思議空間は、百花繚乱のCGが氾濫する 今日でも決して色あせることはありません。 本展は、ハウステンボス美術館所蔵のエッシャーの代表作を一堂に会し、 その豊穣なるイメージ世界皆様をご招待しようとするものです。 あわせて、日本の浮世絵版画から影響を受けたエッシャーの卓越した版画技術を、 現存する版木とともに展観していただく機会といたします。 人間の「想像力=創造力」がいかに無限で、可能性に満ち溢れたものかを 再認識させてくれる視覚の魔術師・エッシャーの世界。 日々の喧騒を忘れて、どうぞ心行くまでご堪能ください。 【エッシャー額装ポスター】滝(590×690×13mm) 【エッシャー額装ポスター】上昇と下降(590×690×13mm) 【アートポスター】昼と夜(550×860mm) -エッシャー- 開催日初日に鑑賞。 いつもは空いている奈良県立美術館も そこそこな人が来ていました。 さすが、だまし絵の王様?エッシャーです。 美術館側も力を入れているようで、 入口で双眼鏡の貸出サービス(無料)を行っていました。 (遷都1300年祭とのからみ?) 私も、遠慮なく借りてみましたが、 鑑賞しているうちに、あんまり必要性を感じなくなってしまって、 最後は、ほとんど肉眼で鑑賞してしまいました * 今回のこの展覧会の目玉?は、 彼の版木が展示されていることかな。 これを見れただけでも、行った甲斐が ありました。 版画された作品自体を鑑賞するよりも、 遥かにその精緻さ(彼の技術)に驚いてしまいました。 すごい 版画を減らしてもいいから、 もっと阪木の展示を増やしたらいいのにって思いました。 * 彼の作品の魅力は、 「こんな世界ありえない」という考えが どこにもないところ。 「自分たちが目にしている世界が全て」という枠を 完全に無視して、 “こんな風に見えても面白いかも”とか “作ってみちゃいました” って感じで、楽しんで作品を作っている(ように思える)。 彼自身、不思議空間を作っているって感覚 なかったんじゃないかな。 鑑賞している側も、それを感じて 心が自由になる気がします。 こんなんもありやね~。 * 館内で上映?していた関連ビデオによると、 彼は、スペイン・アルハンブラ宮殿のモザイクタイルに かなりの影響を受けたとか。 確かに、あのモザイクタイルは、 人が作ったとは、 また、この世のものとは思えない位の美しさですものね。 エッシャーが虜になってしまったのも わかるような気がします。 (オムニバス) NHK名曲アルバム エッセンシャルシリーズ5: アルハンブラ宮殿の思い出 スペイン1(CD) 同じモザイクタイルを見ても、 凡人の私は、「わぁ~すごい!きれい~♪」で終わったのに対し(笑)、 視覚の魔術師・エッシャーは、 そこから平面充填形の研究を始め、 それに関する数々の芸術作品を発表。 その作品群は、平面充填を研究している数学者などからも 一目を置かれたそうです。 私が、凡人たる所以は こんなところでも発見することができました(笑) * 個人的には、彼の作品の中で、 大きな目をしたプラナリアやお魚などを敷き詰めた 作品が好み。可愛いの。 図録購入。 M.C.エッシャー展 ~5/9まで 奈良県立美術館 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/04/24 08:56:32 PM
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