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2010/05/05
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今日は、
9日まで開催されている「長谷川等伯展」について。


事前に、
午前中から午後にかけてかなり混雑(最大180分待ち)していると
聞いていたので、
ちょっとおののきながら美術館へ。



ところが、私が訪問した日は、
ゴールデンウィーク中一番空いていたようで、
待ち時間0で入館することが出来ました。
ラッキーきらきら


また、行った時間帯も良かったようで(16時頃)
中もそんなに混雑しておらず、

ゆっくり・じっくり桃山時代の天才絵師が生みだし「美」を
堪能することができました。




      *




先に、全体的な感想を言わせてもらと・・・


じっくり見れたのは良かったのですが・・・


行く前の期待度が大きすぎて、
すこ~し肩すかしを食らったって感じかな。




私、行く前、金碧障壁画「楓図壁貼付」
かなり期待していたんです。

リーフレットなどで見るこの作品のあでやかさ、
意匠の見事さに、正直、恋していました目がハート



だから、入館した時も、鑑賞の順番をすっ飛ばして
真っ先にこのメインディッシュを鑑賞しに行ったんです。


(私、食事でもなんでも、まずは
好きな物から楽しみたいって人・笑)



マラソン



ありました星
求めていた絵は、第5室に。




・・・




失恋




色が、色が、色が、思いのほか
退色している・・・orz

それだけでなく、完全に色が落ちてしまっている個所も
あちらこちらに。


あらら~。




印刷物は、色落ちしている部分をカットしていたり、
色が実際と違っていたりするから、

この作品に対して、
ものすごい妄想をしていたみたいです、私。


これに関して言えば、
印刷物にだまされていた方が良かったのかもナァ(汗)





同じ部屋に展示されていた
国宝や重文でもない金碧画「萩芒図屏風」(相国寺所蔵)の方が
遥かに美しかったですね。


こちらは、保存状態もずっと良く、
金碧で豪華なのに、でもどこか涼しげで、落ち着きがあって、
心が洗われる感がしました。
私、かなり長い時間、この絵の前で佇んでいました。
等伯展で一番気に入ったかも。



※相国寺さん、承天閣美術館にも時々、
行かせてもらっていますので
また、こちらの展示もお願いします<(_ _)>




      *




以下、心に残った作品をいくつかご紹介。


・国宝「松林図屏風」


長谷川等伯

これは、評判通り“深い”絵だなぁと思いました。


絵に吸い込まれそうになるっていうことが
よくわかりました。

絵の中の松林が、霧が、
静かに静かに、でも強い磁力で
私を呼んでいるんです(笑)


いや、笑いごとでなくて本当に。



これこそ、本物を見ないと感じられないこと。
評判通り、素晴らしい作品でした。




・重文「仏涅槃図」


**名画 漆絵・蒔絵 長谷川等伯の名作「仏涅槃図ぶつねはんず」 部分


デカイ!!
大きいとは聞いていたのですが、ここまででかいとは!


京都国立博物館の天井高が足りなくて、
途中で角度を変えて展示されていました。


博物館側も展示方法に
苦労したんだろうなぁ。





この作品を観て、等伯って、
中途半端が嫌で、
ものすごい情熱を持った人だったんだろうな、って思いました。



だからこそ、豊臣秀吉のように
のし上がってこれたんでしょうね。





・重文「枯木猿候図」


長谷川等伯


ふわふわのお猿の毛並みと、ちょっとおとぼけた表情、

そして、“自由”と“勢い”を感じさせる木の枝が
よかったですね~

全体的に可愛らしい作品。




・重文「山水図襖」


住職の留守中に、勝手に寺院に上がり込み
一気に山水図を描いたという襖絵。


襖自体に、桐紋が刷り込まれていて、
それが等伯の絵と重なって、雪のようになり
幻想的な作品になっていました。


この作品も大好き。
日本画の良さを感じました。




しかし、等伯さん。
留守中に勝手に他人宅に絵を描くって
なんて大胆な。。。

これって
自分の腕をよっぽど信じていないと
できないことですよね。


自信があるのはいいけれど、
別の視点から見ると、傲慢とも言える(笑)


この言い伝え?は
彼の人となりをよく?伝えていますね。





その他、初期の作品「善女龍王図」も
いいなぁと思いました。



長谷川等伯展 ~5/9(明日!)まで
京都国立博物館 HP




もっと知りたい長谷川等伯





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Last updated  2010/05/08 07:58:39 PM
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