|
カテゴリ:楽しい出会い
私はメキシコという国をよく知らない。ずっと前においしそうなメキシコ映画(チョコラータ何とかってタイトル)を見た事があるのと、時々アメリカ映画にもメキシコが出てくる事があるのと、あとは町で見かける人たちくらいしか知らない。接点があまりなかったのだ。
副業でリロケーションの仕事をしている事は前に書いたが、これはこれでなかなか面白い仕事である。いろんな国のいろんな人たちと話ができる。最近では、イギリス、マレーシア、プエルトリコ、フランス、スペインなどから。 今回のお客さんはメキシコからきた若いカップルだ。 ご主人の方は赤井英和を思わせる風貌のガッチリした人の良さそうなお兄さん。奥さんはかなりのポッチャリではあるけど、なかなか美人のお嬢様、と言った感じだ。 この3日間、彼らにつきあって、家を探したり、ソーシャルセキュリティオフィスに連れて行ったり、近所をご案内したり。 ずっと車で一緒に移動していたので、車中でいろんな話をした。奥さんからはちょっとしたメキシコ料理のヒントを聞けたし、彼らの国の話もいろいろ聞いた。その中でも面白かった事をひとつ。 私の年代の方しかご存じないと思うが、それこそ30年ほど前に「コメットさん」という番組があったのを覚えている方もあるだろうと思う。 コメットさんという名前のお手伝いさんが、二人の男の子を相手にいろんな珍騒動を経験するホームコメディだったと思う。 そのコメットさんが当時のメキシコで大人気だったというのだ。 コメットさんにでてくる男の子の一人がタケシという名前でちょっと太っていたそうだ。(私はあまりよく覚えていない) なので、その当時太っている男の子の代名詞は「タケシ」だった。 からかうときは「やーい、おまえはタケシだ」というように使われていたそうだ。 2002年に日本でおこなわれたサッカーの大会で、メキシコのチームも日本に遠征したと言う。その時にメキシコのマスコミもこぞって日本入りしたのだが、その中の一つの番組が「コメットさんを捜せ」というのをやったそうである。テレビリポーターが今は引退しているその女優(九重由美子さんだっけ?)をとうとう探し当て、30年前とあまりに変わらないので皆驚いていたそうだ。 日本でも当時はそれなりに人気番組だったとは思うが、そこまでではないはずだ。でも30年たったメキシコで今でも多くの人に愛されてるなんて、すごいなあ、「コメットさん」。 今の若い世代にはやはり日本と言えばアニメの大国、というのはメキシコも同じではあるらしいが。 両親に預けてきた、1歳になったばかりの息子のことを話し出すと、止まらなくなってしまう微笑ましい親バカ夫婦。行った先々でキャンディをつまんではニコニコ笑ってる可愛い奥さん。そんな奥さんを楽しそうに見つめるご主人。 そんな二人から3日間聞かされたメキシコのいろんな話は、変な映画を見るよりずっと楽しいものだった。 本日の献立: 納豆ご飯、いただきものの巻き寿司、塩鮭、野菜サラダ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|