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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.06.10
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カテゴリ:楽しい出会い
次男のアゴの傷が抜糸された。
ステッチを取るとともに、かさぶたもピンセットで少しずつはいでくれ、あとはうっすらとピンクになっているだけだ。見事なもんである。
たったの1週間で、あれだけの傷もすっかりきれいになっている。
今更のようだが、子供の治癒力というのはたいしたものだ。
私なんか去年蚊に喰われた跡までしっかり残っているというのに。(涙)
泣かなかったご褒美に、ドクターがM&Mをくれた。
次男、超ごきげん、である。

午後は息子たちと、友人の娘を連れてスケートに行ってきた。
同じ学校の6年生の女の子である。小さい頃はよくうちにごはんを食べにきたり、預かったりもした。彼女のところも母子家庭である。
ずっとアメリカで母ひとり子ひとりで頑張ってきたのだが、今回日本にとりあえず帰る事になった。

小さい頃から、顔を合わすといつもニコニコして、子犬のようにまとわりつく、人なつこい子だった。今はすっかりお姉さんになってしまって、それでもまだ無邪気なところも十分残っている。ちょうど少女からティーンへと変わりつつあるところなのだろう。息子たちも彼女に対しては遠慮もなく、姉弟のように接している。
うちがこの2年ほどいろいろあったので、前のように頻繁には連れ出す事もなくなっていたのだが、小さい頃に一緒に過ごす事が多かったせいだろうか。
とてもこの子のことは身近に感じるのだ。

本人は日本には行きたくないようだがそれも無理はない。アメリカで生まれ育っている子である。親にとっては母国でも彼女にとって日本は外国なのだ。帰るのももうすぐだね、というとちょっと悲しそうな顔をした。でも親の方にも事情がある。この子はそれを十分わかっているのだ。
また1-2年したら戻ってくる事もあり得るのだが、取りあえずのお別れである。ふと、うちで預かれないのかな、なんて思ったりもしたが、これからますます息子たちも大きくなり、家ももっと狭くなるというのにそういう余裕がうちにあるかと考えると自信はない。何より親の方でも彼女を手放す気はないだろう。

うちの息子たちとふざけ合いながら、楽しそうに滑っている彼女を見て、無性に寂しさがこみ上げた。別れというものはいつでも辛いものだ。まして小さい頃から知っているし、息子たちと学校も同じだったので、顔を合わせることも多かった。寂しさもひとしおだ。

一度ミーティングで夕方学校に行った時、夕暮れの校舎で、母親をポツンと待つ姿を見かけた事がある。「Eちゃん」と声をかけると、子犬がしっぽを振るようにかけよってきた。もともと小柄な子だけれど、その時はほんとに小さく見えて、思わず抱き寄せた。

何年か前のクリスマスの時、親戚もいない彼女のうちのツリーの下はちょっぴり寂しかったので、ふたつのプレゼントを用意した。「これ、クリスマスまでツリーの下に置いておくんだよ。」と渡したら、「どうして二つもあるの」と聞く。
「いい子にしてたからだよ」と言ったら「ありがとう。でもひとつで良かったんだよ。ひとつでもすっごくすっごくうれしかったよ。でも、どうもありがとう」と大事そうに抱えて帰って行った。
山のようなプレゼントが置いてある息子たちのツリーが、すこし恥ずかしくみえた。

私には女の子がいないので、自分の姪や元夫の姪、そしてこの子や他の友人の子を娘のように可愛がってしまう癖がある。必要以上に女の子には感情移入してしまうのだ。自分に娘がいなくてよかった、と苦笑いしてしまうこともしばしばである。その女の子たちの一人とお別れなのだ。

ニコニコと楽しそうにスケートを滑る彼女を見ながら、遠い日本での新しい暮らしが楽しいものであるように願っていた。そして、またいつかここに帰って来て会えるように、とも。



本日の献立:
冷やしたぬきうどん、虹ますの塩焼き、いんげんとしいたけと海老のうま煮、
スイカ





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Last updated  2004.06.10 19:05:21
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