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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.08.31
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元夫とは日本で知り合った。
まだまだ若かった彼と、真面目な勤め人の私は
ひょんな事から知り合い、デートをするようになった。

外国人とデートをするという事がけっこう大変なものなのだと知ったのは
元夫とつき合ってほどなくしてからだった。



元夫はあまり出かけたがるタイプではなかったので、
デートというよりは「神田川同棲ごっこ」のような貧乏臭い過ごし方が多く、
食べるものを買うか、6畳一間のキッチンで何か作って、
バスタオルをしいたダンボール箱の上でごはんを食べながら
借りてきたビデオをみる、という週末をよく過ごした。


それでも時々は繁華街に出かけた。
映画を見たり、他の友人も交えてごはんを食べにいったり
お買い物に行ったり。
でももともとお出かけの好きな私が、
元夫と出かけるのがだんだん嫌になっていったのは、
私たちに投げかけられた数々の言葉のせいである。


ある晩は新宿のお酉さまにでかけた。
花園神社の境内は夜店と人でごった返し、身動きもままならず、
やっと少しずつ動ける程度だった。
元夫と二人でチンタラ歩いていたら、向こうから背の高い若い男が
私を睨みつけながら、人の流れに乗ってこちらを歩いてくる。
なんで私はあの男に睨みつけられているのか、といぶかりながら
流れのままに歩いていたら、私とすれ違い様に連れの彼女に向かって
「お前さあ、たとえいつか俺と別れるような事があっても、
ガイジンとつき合うような女にだけは成り下がるな。
そんなことしたらブっ殺すからな。」とだいぶお怒りの様子で大声で叫んだ。


一瞬何を言われたのかよくわからなかったが、
あの男が私のような「ガイジンとつきあう女」が嫌いだという事は明白だ。


それはそれは、まあご丁寧に。
私だって、たとえこのガイジンと別れても(別れたけどさ)
あなたみたいな無作法な男とつき合うような女にだけは
成り下がらないわよ、と心の中で毒づいた。


どうして世の中にはこんな男と平気でくっつく女がいるんだろう、と
そんなこともとても不思議だった。


ある晩は友人と居酒屋に行った帰り
元夫と友人と3人でエレベーターに乗り込んだところ
途中の階で40代くらいのサラリーマンが3人乗って来た。
「ありゃりゃ、進駐軍と一緒になっちゃったよ。」


今時、何を言っているのだ、こいつらは。
すると別のひとりが
「いいねえ、女の子を二人もはべらしちゃって。
パン助ちゃんかあ。いいねえ」


いくら酔っぱらっているとはいえ、言っていい事と悪い事がある。
元夫はスラングがわからないので楽しそうに笑っている酔っぱらいをみて
ニコニコしていたが、突然友人がキレた。


「この酔っぱらいが。あんたたちみたいなバカが多いから、
いつまでも日本人はバカにされんのよ」
一人は怒って一人は笑った。
私は元夫が怒り出したらまずいなと思い、
友人をなだめ、彼らの背広のバッジを見て
「まあまあYちゃん。一流会社の商社マンにも
ピンからキリまでいるんだよ。OOOに勤めてたって
いろんな人がいるよ、ねえ。」
会社名を出された彼らは相当ムカついたようだが、
捨てゼリフを吐いて消えてった。
「おまえらみたいのを売女っていうんだよ。」


そういうセリフをよく会社名入りのバッジをつけたまま
言えるものだと心底感心した。
ああいう輩にも家に帰れば奥さん子供がいるのだろう。
本当に情けない。


だが、こういう言葉を投げかけられて気分がいいわけがない。


元夫はいわゆる格好いい人ではないし、お酒も飲まなければ
煙草も吸わず、ギャンブルもしない。
見るからに田舎の青年であった。
私だって、ごくごく普通の、色気も化粧っ気もあまりない、
少なくとも街を歩いていて目立つようなタイプでは全然ない。


一人で、いや元夫以外の人間と歩いていて娼婦扱いされたような経験はないのだ。
ガイジンと歩いている、それだけでこんな扱いを受けるのだから嫌になる。


ある時は「こういう女はすぐガイジンとやっちゃうんだよなあ」
と交差点で見も知らぬ人に言われた。
すれ違い様にぼそっと言われたので元夫の耳には届かなかった。
元夫は滅多に怒らない穏やかな男だったが、
こういうことを言われた日には烈火の如く怒るので
私もなるべくそういうバカには反応しないようにした。


何の根拠もなく、面識もない相手に
わけの分からない侮辱的な言葉を吐きかける男たち。
知り合いにだったら、決してこういうことを言わないんだろうな、
と思ったら、ほんとに情けない奴らだなあと思えた。


結婚して里帰りした時に、しばらく会えなかった友人から
お誘いがあった。その時、元夫は一緒ではなかったのでひとりででかけた。
彼女の行きつけの小さな居酒屋に行く。


常連の一人が声をかけてきた。
「あれ? Tちゃん、ともだち? 紹介してよ。はじめまして」
とても感じのいい人だった。
Tちゃんが、しばらくして、
「でもこの子新婚さんだよ。それにアメリカに住んでるんだよ。」
「なあんだ。残念。アメリカはどこですか?ご主人の転勤?」
「違うよ。彼女のご主人はアメリカ人なの」


男の態度が急に変わり、露骨に眉をひそめた。
「なんだよ、まったくこれだから。」


私はとても腹が立ったので「これだからってどういう意味でしょうか」
と静かに聞いた。
「まあ、深い意味はないよ。じゃあね」
男はそそくさと自分の席に戻っていった。
気分が悪いのでよっぽど帰ろうかと思ったが
Tちゃんの行きつけの店なので我慢した。


するとカウンターのむこうの人の良さそうな親父さんが
「まったくなあ。そんな事言うもんじゃないよ、Gさん。
ねえ、せっかく来てくれたのにねえ。ごめんね。
それにさ、あれなんだろ?ダンナ白人なんだろ?
黒人じゃないだけよかったじゃないか。
子供がかわいそうだもんなあ。」


その言葉で私の怒りは頂点に達した。
おもわず怒鳴ってやろうかと思って席を立った途端、
カウンターの奥から凄まじい怒鳴り声が聞こえた。


「あんた!!!何馬鹿な事言ってんだよ。
このお客さんに謝んな。
だいたいねえ、白人だろうが黒人だろうがガイジンだろうが
いい人と結婚すれば幸せだし、悪い奴は日本にもごまんといるんだよ。
この人に失礼だろうが。
だいたい黒人との子供がかわいそうってあんた何言ってんの!!
時代遅れも甚だしいよ。
子供は子供、みんな可愛いんだよ。
こういう日本の男がバカな事言ってるから
そういうことを言わない外国の人と結婚する人が
最近は増えてんだよッ」


私は言いたかった事をすべて一気に代弁してくれた、
このおかみさんに思わず拍手をしてしまった。
ご亭主は頭をかきながら謝ってくれた。


その晩はおかみさんと友人と私で
一気に盛り上がったのは言うまでもない。


残念ながら、こういう理不尽な事を口にするのは
男性の方が多いような気がする。
そしてその矛先は外国人にではなく
「ふしだらな日本女性」に向けられているのだ。


前の日記にも書いたように、たしかに都会では
ガイジン相手におかしな行動をとる女性もいれば、「勘違い不良ガイジン」もいる。
しかし、それは一部の人間だと思うし、ほとんどはごくごく真面目に恋愛したり
結婚したりする普通のカップルなのだ。


こういう言葉を見ず知らずの人間に投げかける事で
自分の品位をどんどん落としていっている事に
多くの人が気づいていただきたいものだと思う。




本日の夕飯は昨日のフルコースの残り物。





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Last updated  2004.09.01 16:48:44
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