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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.10.16
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息子たちの学校はちょっと時代と逆行している部分がある。
授業でコンピューターも使わないし、テレビやテープも排除。
糸紡ぎやら、羊毛をすく道具やら、いろいろ変わったものがある。
そういう古き良き小道具は、アンティークとしてではなく
実際に「道具」として使用されているのだ。


キンダーガーテンでは、毎週金曜日に、
自分の使ったナプキンや汚れたプレイスマットを
各自が自分で洗わなくてはならない。
順番に、金だらいと洗濯板でごしごし洗い、
手でしぼって、細いロープに洗濯バサミでとめていく。


ポップコーンを作る時、
最初にとうもろこしをカチカチに乾燥させ、
それをはずして鍋で炒る事を学ぶ。
とうもろこしがそう簡単にははずれないことを、
疲れてきた指先の痛みで知るようになる。


洋服をどうやって作るかを学ぶ。
生地を裁断して、縫えばいいのだ。
ではその生地はどうやって作られるか。
糸を織って、布にして染めるのだ。
では糸はどうやってつくられるのか。

ウールなら羊の毛を刈って梳き、よって紡ぐ。
綿なら、綿花を紡いで。
シルクなら、蚕の繭をお湯で煮て、糸をほどいていく。


何事もプロセスというものがある。


ポップコーンは電子レンジでチンすればいい。
洋服は売っているのを買えばいい。
食器は紙の使い捨てを使えばいい。


何でもある便利な世の中になり、
気がついたらそれらのものがどういう経路で手に入り、
どういうプロセスで作られているのか、ということを
全然考えない大人になってしまっていた。


楽天かぐやさんの日記にとてもいいことが書いてあったので、
トラックバックさせていただいたが、
こんな風に、「便利」に囲まれた生活をしていると、
この便利が当たり前のこととなり、麻痺してしまう。
それだからこそ、現代の私たちは、停電がおきたり水道が止まったりすると、
うろたえ、パニックを起してしまうのだ。


便利を省いた生活、これを実行するのはたやすいことではないし、
毎日時間に追われているような生活をしていると、
とてもそんなことはやってられないと思うかもしれない。
でもたまに、生活の基本、原点に返ってみると、
私たちが便利と引き換えに、
いかに大切なものを失っていたかがわかるかもしれない。
ゆったりとした人間らしい暮らし、そのものだ。


息子たちがシュタイナー教育と関わるようになって、
私自身が思い知らされることがたくさんあった。


手で作れないものは、ほとんど何もないということ。


例えばある日の夕飯はスープとパンだけの粗末な食事。
でもそれらが食卓にのぼるまで、どれだけの時間がかかったか。
バターは牛の乳を搾って、それを撹拌し続けたもの。
ジャムは果樹から実をもいで、砂糖と煮詰めたもの。
小麦を挽いて粉にして、こねてこねてかまどで焼いたパン。
かまどにくべる薪は林から拾い集めてきたもの。

畑を耕し、種をまき、水をやり、こやしをやり、
雑草を抜いて大事に育てて、そうしてやっと野菜を収穫することができる。
それを刻んでスープを作る。

たったパンとスープだけの粗末な食事には
本来はこれだけの手間ひまがかけられていることを、
私たちはどれだけ意識しているだろうか。


こんなことを思い出させられ、実行してみると、
人の生活というのは本来はとても丁寧に、
時間と手間を無駄にせず、営まれてきたことがわかる。
そして何故か、心もカラダもゆったりとした
長い時間を与えられるのだ。
便利な世の中を否定するつもりはない。
十分恩恵を受けているし、便利な電化製品が大好きな私だ。


ただ時々ふとたちどまって、そんなことを考えてもいいかなと思う。


現代の暮らしはとても楽だ。でも何だか、時間を節約するために
どんどん便利さが向上していくめまぐるしい生活のおかげで、
かえって人は時間に追われているような気がして仕方がない。



今夜の夕食:アイスクリーム(ばか?)
子供がいないと夕飯がどんどんひどいことになっていく・・・





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Last updated  2004.10.16 23:35:45
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