シングル母のアメリカ暮らし

約束というものを大事にする人がいる一方で、
わりと簡単に考えている人がいる。
約束事にプライオリティをつける人もいるし、
ドタキャンやすっぽかしを平気でする人もいる。


うちにベビーシッターに来ていてくれるYちゃんがこぼしていた。
Yちゃんはここ何年か人気者のベビーシッターなので、
いろいろな家に呼ばれては出向いている。
定期的に行っている家族も何人かいる。


その中には何人か、突然その日の朝に
「あ、今日やっぱりお願いしなくていいわ」などと
ひんぱんに言ってくる人達もいるというのだ。
ひどい時には出かけようと靴ひもを結んでいた時に
「あ。今日別のお友達に頼んじゃったから、もう大丈夫。」
大丈夫って何なんだ、大丈夫って言うのは。
彼女は仕事でお金をもらってやっているのだ。
普通ならキャンセル料を払わなくては行けないような場面なのだ。
彼女も予定が立たなくなる事が多いとこぼしていた。


そういう事をする人に共通して出る言葉が
「もう忙しくって」という類いの言葉だ。
忙しいのなら、時間というものがどれだけ大切かわかるはず。
自分の時間と同じくらい人の時間も大切だ。
人の時間をリスペクトしていたらそういう行動はとれないと思う。


うちもたまにはキャンセルせざるを得ない時がある。
でもできたら最低でも２－３日前、やむを得ず緊急の場合で
当日にキャンセルすることになっても、某かのお金は払いたいと思っている。
でもたいていは、頼む用がなくなっても来てもらう事にしている。
我が家は経済的に余裕があるわけではないが、
そういうことをして浮いたお金を貯め込んでも
私自身は気分がいいわけではないからだ。


人には日常的にいろいろな約束事がある。
仕事の約束、病院やクリニックの予約、大切な用事。
こういうものを人はきちんと守ろうとするのだ。
でもただ楽しみのために、友だちとお茶をする、ご飯を食べる等という時、
ちょっとプライオリティが下がるのかもしれない。
過去に何度か「ごめーん。他の用事が入っちゃって。」
とドタン場になってキャンセルされた事がある。
理由を言わないときはたいていはそれもたいした用事ではないのだ。
でも天秤にかけた場合、新しい「用事」の方が
「楽しい、重要、ためになる、心が動く」などの理由なのだろうか。
仕事や病気、やむを得ない事情等がある時は、
たいていの人はその理由を口にするし、
口に出来ない理由の場合は「ダメになっちゃった」ですませる人もいる。


それがどこかのパーティや催し等に複数人で行く際に
「私も行けたら行くね」的なものならかまわないと思うが、
１対１で約束した事にこれを適用されると本当にがっかりする。
相手がそのために他の事を後回しにして約束を優先させた事等、
考えも及ばないのだろうか。


とブツブツ言っている私は今日の約束、
「１０時にお宅へ伺います」を守ってこうして待っている。
まもなく１時間経とうとしているので、
この日記を書き終わったら出かけようと思っている。
電話もかかって来ないし、他の用事でも出来たのか、
ただ単に忘れているのだろう。
家にいるので別段ハラはたたないが、
その人が来る予定の10時に間にあうように
他の用事を急いで済ませて帰って来たのだという事を思うと、
何だかなあ、と思う。


でも私自身も人様の時間を自分のそれと同じように
いつもリスペクトする事を忘れないようにしたいと思う。


［追記］
とか何とか言っているうちに、その方から電話が入り、
「遅れてしまってごめんなさい。また別の機会にしましょう」
と言う事になった。
願わくば、次のときはもうちょっとだけ早く電話をくれると嬉しいかも。（笑）



本日の献立予定；
餃子、豚汁、ごはん、ブロッコリー、フルーツサラダ