シングル母のアメリカ暮らし

長男がキャンプから帰って来た。


着いたという知らせを受けて学校に迎えに行くと、
疲れてぼーっとした長男がベンチに友だちと座っていた。
人の顔を見るなり「帰ろう。帰っていい？」と促す。
ははあん、これはかなり疲れているな、と判断した。
そして車に乗りこんだた途端に
「ママ！なんで手紙送ってくれなかったの！？」
と怒りだす。


手紙？書いたよ？


毎晩子ども達に手渡されるはずの手紙を
先生に渡したはずだったのだが、どうしたのだろう。
「手紙もらわなかったの？」
「うん。ダディのはもらったけど、ママのはなかった」
「悲しかったの？」
と聞いたとたんに、泣き顔になった。


しまった。
変な事聞くんじゃなかった。


担任の先生に聞いてみると、
どうやら私が前日に渡したのを、
その時にもらった他の人のも一緒に忘れたらしい。
ああ、もう、おっさんてば！！
２、３人分だったので、皆で手分けして
急いで書いて子ども達に渡したらしいが、
うちは父親からのがあったので、
足りていると判断されてしまったらしい。
まったく、とんだハプニングだ。


とにかく息子には謝って、家路についた。


家について４日分の腸のお掃除。（笑）
何しろ昔から、家以外では「うん」が出来ない性質なのだ。
そしてお風呂にのんびり浸かって、
やたら饒舌になる。


テントで寝た事、友だちが夢遊病状態になって、
女の子のテントに間違って入って行った事。
牛の事、馬の事、
豚から始まって、猫、ヤギ、鶏・・・
何を食べたか、どんな事をしたか、
ご飯をどうやって作ったか、
先生があれをした、他の親がこう言った・・・
野菜のキッシュが美味しかった、
ポレンタはあまり好きではなかった・・・
次から次へとまあ狂ったように喋る、喋る。


夕飯の後アイスクリームを食べて、
私が洗い物をしているうちに、
カウチでうとうとし始めた。
「ほら、もう寝なさい。自分のベッドに行きなさい」
「ママ、だっこ」


抱っこだと？


「出来ないよ。Mはもうママより大きいんだから」
とたんに涙目になった長男。

ああ、もうしょうがないなあ。（自棄）

「今日だけだよ！」

で、トライしたものの、３歩あるいてギブアップ。
あとはおんぶをしてやった。
これならば何とかなると思いつつ、ベッドまでやっとたどり着く。
大きいってやっぱり損だよね。こういう時。（笑）


「ママ、楽しかったけど、おうちに帰りたかった。
でも泣かなかったよ。誰も泣かなかったし。」
そう言って眠りについた。



ところで、夕方、メイルマンがやってきた。
「遅れてしまいましたが、３日分のゆうびんでーす。」
担任の先生だった。
忘れてしまった事を反省したらしい。
わざわざ家まで届けてくれたので良しとしよう。（笑）



本日の献立：うな丼、ブロッコリー、豆腐とわかめの味噌汁