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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.12.15
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言わずと知れたかのイソップ童話は
元祖お教訓物語だけど、本当に的を得た内容だ。
「そうだ、こうじゃなくっちゃいけないんだよ。」
と頭では理解し、子育てに挑む。
ところがあっという間に撃沈し、
家庭内に北風が吹き荒れる。


「太陽のようなお母さんになりたい」


心の中では誰もがそう願っているに違いない。
私は体型と顔の形は太陽に似ているが、
性格は全然違うので苦労している。
ああ、どうしたら太陽になれるのか。
切実な悩みだ。


ところで何も親だけではなく、
教師などにもこれは大いに当てはまる。


実は去年の次男の先生は、
どちらかといえば「北風先生」だった。
意地悪な人ではないので、嫌いだったわけではないが、
納得のいかないことも多かった。
そう若い先生ではなく、
ご主人の病気も重なって疲れていたのだとは思うが、
後半はかなり疲れきってイライラが顔に出ていた。


それなのに子供達には笑顔を無理矢理向けようとした。
眉間にしわを寄せたまま、ニッコリしても子供の心を温めない。
次男は特に彼女を嫌ってはいなかったが、
子供達の中には拒否反応を示す子もいた。
結局やめることになった時、
正直言って親も先生も肩の荷が降りたという感じだ。


今年から来たのは若い、とても可愛らしい先生だった。
長めのウエイブがかかった栗色の髪をふんわりとまとめ、
くりっとした可愛い瞳、落ち着いた笑顔、
静かな優しい声、ゆったりとした動作。
けれど年よりもさらに若く見える彼女は、
第一印象がかなりたよりなげだった。


ところが実際彼女の担任としての生活が始まってみると、
意外なことにとてもバイタリティがあり、
子供達をまとめるのもうまく、そして働き者だった。
クラスルームはいつもすっきりと片付いていて、
とても清潔な感じだ。
ニコニコとゆったりした雰囲気で、実はかなりてきぱきしている。
必要な連絡事項も、項目ごとに分けられ、
メールと手紙と両方で通達される。
新しい試しみもどんどん取り入れ、
その都度父兄に細かく知らせてくれる。


けれど何よりも素晴らしいのは子供達への接し方だ。


彼女は決して感情的に怒らない。
声を荒げることもない。
とても静かな、優しい声で、
けれど注意する時はきちんと真っすぐな態度で挑む。
子供への接し方が本当にうまいなあと思った。


たとえば、食事の前に歌を歌うとき、
何人かの子供達がペチャクチャ話している。
「おしゃべりはやめなさーい」
「OOくん、静かにしなさーい」
などという代わりに
「あなたたちの何人かは歌を歌う準備ができてますね。
でも私はここにいる皆に準備をしてもらいたいの」
すると話していた子は静かになる。


水彩をしている時に騒がしいと
「先生は静かな部屋で皆の絵が見たいわ」
というと子供達はおとなしく絵筆を動かし始める。


次男がペチャクチャ話していとき、
「Aくん」と名前を呼ばれたので、
あ、注意されるな、と思ってみていたら、
「先生のこれを手伝ってください」といい、
そのあと次男はずっと静かに先生を手伝っていた。
去年の先生だったら、名指しで叱られていたところだ。


「マジックだ、こりゃあ」
と思わされることが何度もあった。


「スナックの時間に栄養価の高い、温かいものを食べさせたいんです」
と、子供達のために、ときどき玄米を炊いて食べさせてくれる。
雑巾はいつもきれいに洗濯してあり、
棚の中も見事に整頓されている。
子供達がスナックや食事をとっている間はずっと本を読み聞かせ、
休み時間は校庭をゆっくり歩きながら、遊ぶ子供達を見守っている。
いったいいつ休んでいるんだろう。


この人こそ「太陽先生」だと思った。


長男の最初の先生も素晴らしい先生だったが、
2年で残念なことにやめてしまい、
今の担任の先生はいまだによくわからない部分が多い。
いい先生だとは思うのだが、ちょっと空回りしている感じだ。
なにしろ、基本的には8年生まで先生が変らないのだから、
「ハズレ」だったら大変なのだ。
そういう意味で、去年は100%幸せとは言えない状態だったけど、
今年はもう次男のクラスの親はくるくる舞い上がっている。


次男が夕飯を食べながら
「ママ、最近玄米は前よりもっと好きになった。」
白いごはんが何よりも好きで、
玄米を炊くと浮かない顔をしていた次男が言った。
「だってMiss Bが炊いてくれるから。
バターとごまとお醤油もかけてくれる。」
何だよ、そりゃ。(笑)


「Mom, Do you like my teacher?」
「うん、好きだよ。」
「Me, too. I like her, too.」


よかったね。次男。
ママも頑張って「太陽おかあさん」を目指すよ。


本日の献立:玄米、わかめと豆腐の味噌汁、鶏と野菜の酢豚風、残り物の餃子





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Last updated  2006.12.15 07:39:47
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