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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.12.17
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先週の金曜日に長男のクラスの遠足があった。
私は今月は仕事が恐ろしくヒマなので、
引率者兼運転手としてついていった。


目的地は海辺の町にある、ネイティブアメリカンの
建物や文化がそのまま保存されているところだ。
アメリカでは至る所にこういう場所があるが、
ここもその一つ。
市の職員の方が案内してくれた。


今回は先方のミスで、4年生である長男のクラスと、
よその学校の5年生のクラスの予約がブッキングしてしまい、
合同で見て回ることになったのだ。
17人しかいない長男のクラスの子供達は
他の子供達と賑やかに、一緒に見学したり作業をしたり、
なかなか楽しそうにしていたし、
お互いに変な対抗意識も持たずにとても和やかな雰囲気だった。


最初に建物を見学し、案内の人に質問をした。
なかなか的を射た質問が飛び交い、
職員の方も驚いていたし、お互いにいい刺激になったようだ。


広場では、昔の人がどうやって粥を作っていたか、
実験とともに食べさせてくれた。
もともとこの地域の原住民はドングリを多食していたそうだ。
ドングリの皮をむいてつぶし、水とともに混ぜる。
その昔、調理器具はなかったので、
木の器につぶしたドングリと水を混ぜたものを入れ、
熱く焼けた石を中にいれ、その熱で調理する。
石が冷めると次の熱い石を投入し、
それを3回繰り返した頃に、粥が出来上がった。
今回は雑穀を使ったそうだ。
まあ、はっきり言ってそれほど美味しいものでもなかったけど、
子供達は興味津々に味見の列にならんでいた。


そのあとは、昼食の時間になり、
子供達が弁当を食べている間に親は次のアクティビティの
トレーニングを受ける。
4つのグループにわけて、ゲームのスティック作り、
泥でレンガを作るグループ、ロウソク作り、
小麦粉の薄いお焼きを作るグループとそれぞれに分かれ、
順番にそれぞれのアクテビティを回るのだ。


私は他のお母さんと「泥レンガ作り」。
「やりまーす」と手をあげた次の瞬間「しまった」と思った。
泥をこねてレンガを、子供達に作らせるなんて。
どんなことになるのか想像もつかない。


案の定、泥遊びが好きな、子供達のこのブースは
えらいことになってしまった。
私の靴も、手も、爪の先まで真っ黒だ。
でも子供達はうれしそうにレンガを作り、
家にもって帰って何かを作るんだ、とはりきって
いくつも作っていた子もいた。


しかし全員がアクテビティを終えた頃に、
もう一つの学校の先生が、厳しい声で
「あななたちはそのレンガを持って帰りません。
レンガを作ったと言う経験が大事なのであって、
レンガ自体は持って帰らなくてもいいでしょう。
全部ここに置いていきなさい。」と言った。
子供達はあぜんとして、「せっかく作ったのにー!」と
先生に抗議をしていた。無理もない。
すると先生自身もちょっとイライラしたように、
「それでもね、ボランティアのお母さん達は、
その泥のレンガを車に乗せて欲しくない、と言っているのよ。
彼女達が運転してくれなければ、あなたたちはここに来れなかったのよ。」
と子供達に説明していた。
子供達は渋々あきらめたようだった。
そして彼等は私たちより一足先に帰路についた。


それにしてもなんて融通のきかないおとなたちだろう。
第一、泥のレンガはきちんとそれぞれが紙皿にのせられているのだ。
そんなに車を汚すとも思えない。
子供達の靴のほうがよっぽど汚いと思うけれど。


がっかりして帰る子供達の後ろ姿が何だか小さく見えた。


長男のクラスの子供達もビックリして、
「僕たちも、これを置いていかなくちゃいけないの?」
とおそるおそる尋ねて来た。
幸いなことに、私たちのグループのお母さんは
みんなこの出来事に憤慨していて、
「とんでもない。持って帰るわよ。
どのくらいで乾くかまでがあなた達の経験なのよ。
彼等がせっかく作って置いていったものも、
欲しい子はもらっていきましょう。」
すると多くの子供たちが
「せっかく作ったのに捨てたら可哀相だよね。」と
家に持って帰ることになった。
私はこの子達のその気持ちが嬉しいなと思った。


それにしても、私たちにはわからない事情があるのかもしれないけれど、
子供達がせっかく作ったものを捨てさせるなんて、
何のための社会科見学だろう。
子供達の好奇心の目を摘むことにならないのだろうか。
車の中が汚れるのがそんなに嫌なら、
ビニールシートを持ってくるなりすればいいし、
そもそも最初から来なくったっていいのでは、と思ってしまった。


長男がうちに持って帰って来た4つの小さなレンガは
教えてもらった通り、日のあたらないところで乾かしている。
乾いたら庭に要塞を作るのだと言っていた。
私は超小型のバーベキューグリルにして、
焼き鳥でも焼いてみたらいいんじゃないかとおもったけど。(爆)


大人は子供に何かを学んで欲しいといつも思っている。
どうせ学ばせるなら、中途半端にやめさせないで、
徹底的につき合ってあげるべきだと思った。
小さなことだけど大切なことだと思うのだ。
その出来事を見て一緒に憤慨した、
クラスの他のお母さん達を見てて、
「ああ、この人たちと一緒で良かったなあ」と
ちょっぴり誇らしく感じてしまった。






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Last updated  2006.12.18 01:49:33
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