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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2007.04.01
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うちでは子供たちにテレビとゲームを制限している。
それを現実離れしているとか、かわいそうだと思う人も
中にはいると思うけれど、私なりの考えがあってやっていることなので、
それぞれの家庭のやり方、と言うことで了解してもらいたい。
もっともテレビを見せないのはかわいそうというのは、
おとなの側の勝手な判断基準で、子供たちは自分の生活環境を
ただそのまま受け入れているだけなのだと思う。



小さい頃は子供に(特に長男)テレビを見せていた私も
長男が3歳の時にシュタイナー教育と出会って、
それが小さい子供に及ぼす影響を知ってからは、
子供にテレビを見せるはやめた。
親戚や友人宅でたまに見る分には制限はしなかったけれど、
普段家の中で見ることはめったにない。
それでも週末に父親宅で時々ビデオなどを見ているようだし、
別に彼らをかわいそうだとも思わない。
本人たちも家では見たがることもないし、
自分たちで本を読んだり遊んだりしている。
最近は「テレビを見るより本を読むほうがずっと面白い」と言う。
本は気に入った箇所を何度も何度も読み返すことができるから。


子供の頃、私は「アルプスの少女」の本が大好きで、
本が擦り切れるまで何度も読んだ。
美しい挿絵がところどころはいった、長い物語で、
それでもハイジがお爺さんからもらった、
やぎのチーズと干し肉のお弁当を想像して楽しみ、
ハイジが山を降りていくときは胸が張り裂けそうになり、
クララが山で歩けるようになったときは一緒に喜んだ。
本に書いてあったように「夕暮れ時に、山の草原はピンクになり、
そして真っ赤になり、最後は金色に染まる」のを想像し、
図書館で何冊もスイスの本を借りて、
ハイジの住む山を想像しながら何枚も何枚もスケッチをした。
その私の憧れや夢、頭の中の素敵なイメージを
ざっくりとえぐってくれたのはアニメのハイジだった。


あれが好きだった方には大変申し訳ないと思う。
別にアニメのクオリティが悪いとも思ってはいない。
でも頭の中で素敵な世界を思い描いていた私には、
あのフラットなアニメの絵やイメージが、
そしてユキちゃんだか何だか勝手に名づけられた山羊やらが
私の頭の中のイメージまでぶち壊しにしてくれたのだ。
あれ以来、私はあの本を、多分読んでいないと思う。


たぶん、私が子供の頃に、あまりアニメなどにのめり込めなかったのは、
そんなことも関係あったのかもしれない。
本を先に読んでしまうと、映像にがっかりさせられることが多い。
もっともサザエさんやドラえもんのように、
アニメが先に来てた場合(私の中で)はまた別だけど。



次男がこの間、新しいハリーポッターの本が楽しみだと言っていた。
今までの作品はどれももう何回も読み返している。
実は子供たちはこの本が大好きな割に、
映画のほうはそれほど見たがらない。
実際彼らは一番最初のを見たきりなのだ。
その第1作を見る前はすごく喜んで、とても楽しみにしていたのに、
別にこれという感想を述べるでもなかったけれど、
第2作目を見たいとは言い出さなかった。
次男が「なんか本と違うんだよ。お話はほとんど同じだけど、
でもなんか本と違うんだよ」と言う。
まだ小さい次男は頭の中で自分が作り上げていたイメージと
映像のそれが違うという概念がよくわからないんだろうと思う。
私自身は映画は良くできていたと思うし、
本のイメージとはあまり違わなかったが、
それぞれが頭の中に描くイメージなんて人それぞれだ。



本を読んで頭のなかでいろいろな風景や登場人物を
自分の好きなように思い描いて楽しむと言うのは、
とても贅沢な遊びなんだと思う。
そして映像を見てしまったとたんにその想像世界は壊され、
映像に与えられたそのイメージが取って代わる。
アニメのハイジを見るまでの、私の頭の中の世界は
アニメでなんて表現できないほど美しかった。
挿絵が与えたイメージに近かったことは否定できないけれど、
それでも想像を働かせる余地は十分あった。
けれどアニメはそれすべてが視覚イメージなのだから、
想像を与える隙間はほとんど残されてはいない。
私の頭の中にあったイメージは壊され、
あの幼児のようなひらたい顔のハイジが取って代わり、
私はとってもがっかりしたのだ。



子供たちがハリーポッターを積極的に見たがらないのは
同じような理由なんじゃないかと思う。
私は、私の経験から、シュタイナー教育で言うテレビの害に納得した。
普段テレビをほとんど見ない私の子供たちは、
暇さえあれば本を読んでいる。
何度も何度も好きな本を読み返しては楽しんでいる。
長男の年になれば、そろそろテレビやビデオも
もう少し見せてもいいのかなと思うけれど、
本人も習慣として見なくなってしまったし、
本を読むと言う楽しみがあれば、テレビは必要ないとも思う。



うちの子供たちだって他の子のように本当に忙しいのだ。
学校から帰って宿題をし(といってもあまりないけど)、
外にいって、自転車に乗ったりローラーブレードをしたり。
家の仕事なんかも少しはしなくちゃいけないし。
本も読みたいし、プラモデルも作りたいし、
レゴでも遊びたいし、ああ、そうだ、夕飯も食べなくちゃいけない。(笑)
そのうえ、ピアノだのボーイスカウトだの剣道だのって。
このうえテレビやゲームを見ている時間なんてどこにもないのだ。



友達の子は公立校に行っているがテレビは見ていない。
2年生までテレビが大好きでテレビ漬けになっていて、
それを心配した友人が、壊れたのをきっかけに
買わないで試してみることにしたのだ。
最初の2週間くらい、かなりぶーぶー文句を言ったけど、
そのうちどうでもよくなったらしく、
テレビのないままで今に至っている。
兄弟そろって見ていないが、学校でも人気者だし、
もうすぐ中学校にあがるお兄ちゃんのほうも、
話題についていけないというような問題はないそうだ。


テレビがない分、その時間を遊びに当てている。
なくして良かったと言っていた。
これは本当に人それぞれなので、
人の選択を否定もしたくないしされたくもない。
けれど、もしも「テレビはよくないなあ」と
本気でそう感じる人がいて、
「でもうちの子はもう見ないといられないから」
と思っている人がいるのなら、
ためしに2週間くらいやめてみてもいいと思う。
最初は騒ぐかもしれないけれど、
子供と言うのは結構すぐ忘れるのだ。


うちは少なくとも、子供たちがこの家で
テレビを見る習慣がなくて本当に良かったと思っている。







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Last updated  2007.04.01 15:07:53
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