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頭痛が痛い

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2011.07.04
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カテゴリ:小説もどき



「あ」

僕は急に思い出し、夕方の街の歩道で足を止めた。

人々は首をすぼめて、僕の横を通り過ぎる。

正面から吹く北風が顔に突き刺さる。

11月10日。

今日はリヴィの誕生日だ。







僕は商店街の花屋に寄って、ゼフィランサスという花を買った。

白い花だ。中心には黄色いおしべが集まっている。

僕は花には詳しくないけど、この花は彼女に似合うと思った。

僕は赤ちゃんを抱えるようにして、花束を持って帰った。







花をリヴィに渡すと、彼女ははじめ笑顔になって、

一回泣きそうな顔になって、もう一度笑顔になった。

ありがとう、という言葉を何度も繰り返した。

彼女が花を花瓶に挿して水を入れるまでの間、

僕はずっとその行為を見つめていた。

窓辺に飾られたゼフィランサスは、彼女にとても似合っていた。











ゼフィランサス










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最終更新日  2011.07.05 00:19:49
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