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カテゴリ:マグノリアロマンス
なんだかんだと言ってもマヤ・バンクスが好きな私。 彼女の代名詞と言えば、過激なシュチュエーションもの(凄く遠まわしな言い方)が思い浮かぶのだが、ヒストリカルのハイランドものはその範疇に入らない。 どちらかというと正統派なロマンスなので、新鮮ではある。 今回のヒロインエヴリンは、事故の後遺症で耳が聞こえない。声は出せるかもしれないが、理由があって、それを家族にも秘密にしている。なにも知らない周囲の人々は、彼女が精神を病んでいると思っている。そんななか、モンゴメリー一族とアームストロング一族の敵対ぶりに業を濁した国王は、両家を婚姻で結び付けようとする。その命令には背くことが出来ない。誤解されたまま、エヴリンは夫となるグレアムに連れられて、モンゴメリーの領地に向かった。 とにかくエヴリンがけなげで、応援したくなる。 障害を理解してもらうだけでも大変なのに、敵の娘に向けるモンゴメリーの人々の仕打ちは、あまりにも酷だ。 グレアムが味方なのが救いだが、彼も自分の地位を脅かされる危険を冒しているので、このへんはハラハラドキドキの展開。 作者の旦那サマもエヴリンと同じような苦労をしていたというだけあって、その描写は繊細で好感が持てた。 いろんな意味で、物語を堪能させてもらった1冊だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.19 07:39:35
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