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カテゴリ:マグノリアロマンス
カーラ・ケリーの久々の翻訳本☆ 出版を知った時から、とても楽しみに待っていた。 そして、その期待は裏切られなかった。 時はリージェンシー。莫大な借金を残して父親が亡くなり、屋敷を売らなければならなくなったマリアンの一家。クリスマスを過ごすのも今回が最後。せめて楽しいクリスマスにしようと思うマリアンだが、弟は問題を起こし放校になって帰ってくるし、兄は借金を返すために美しい姉に縁談を持ち込んでくる。姉には両思いの牧師がいるのだが、貧しいため、家族の窮地を救うことはできない。兄が思いがけず連れてきた顔に傷のある謎めいた伯爵は、なにかとマリアンを助けてくれるのだが・・・・・・ うーん、なんとも清々しい物語だ。 マリアンは、16歳。まだ少女といってもいい年頃なのに、精神的に一家を支えている。亡くなった父親が、のびのびと育てたため、言いたい事を素直に口に出してしまう彼女。正しいことを言っていても、レディらしからぬ振る舞いと思われ、変わり者扱いされてしまう時代に生まれたのは、気の毒としかいいようがない。 伯爵のギルは、そんなマリアンと世間との橋渡しをしてくれる。 思いがけず、スパイが暗躍する展開になるが、いいスパイスになっている。 もっと、カーラ・ケリーを翻訳してくれると嬉しいのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.16 08:02:07
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