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2022.12.25
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カテゴリ:古本コレクション

1938(昭和13)年、実業之日本社刊・『日本少年』より、



赤ちゃんの頃、荒鷲にさらわれたのを

野犬に救われて育てられた野生の少年が主人公の連載小説。


『​ジャングル・ブック​』(+『ターザン』?)の亜流といえば

戦後間もないころ大ヒットした

山川惣治『少年王者』『少年ケニヤ』、

南洋一郎『バルーバ』シリーズ

など思いつきますが、戦前から児童向き読み物として人気があったのでしょうね。




作者の​三島通陽​子爵(ペンネーム三島章道)は

日本のボーイスカウト運動に尽力した人物、

挿絵は宮本三郎画伯。

なんと豪華な。


ジャングル(あるいは山や峡谷)で動物に育てられた子
が野生動物の胆力と身体能力に人の知力をあわせもち、
縦横無尽に活躍するストーリーは

子供たちに愛読され血を沸かせたにちがいありません。
さがせば
まだまだたくさんありそうです。

それにしても
『​​狼に育てられた子​​』伝説には

神話や旧約聖書もさることながら

『ジャングル・ブック』(舞台もインドのジャングルだし)

の影響が大きいのだろうなと痛感します。


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Last updated  2023.01.02 09:44:53
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