カテゴリ:精神世界
日々の暮らしを楽にする(13) 小林 正観 著 2009年3月20日 学習研究社 発行
二千五百年前、お釈迦さまがこんなことを悟り、後世に教え残してくれました。
1 人生は苦に満ちている。これを「苦諦」と言います。 2 苦の本質は執着である。これを「集諦」と言います。 3 苦から解放されるには執着を滅すればよい。これを「滅諦」と言います。 4 執着を滅する最高の訓練の場が日常生活。その中で実践を続けることが「道」、行うこと。これを「道諦」と言います。
「苦集滅道」の四つを「四諦」と呼びました。 その結果、 「悩み苦しみから解放されるよ」 とお釈迦さまは教えて下さったのです。
この本では毎日の問題をどう捉えたら楽になるかをまとめてみました。 楽に生きることのお手伝いが少しでもできたら嬉しいことです。
「実践」が日々の暮らしを楽にする 現象はゼロ、感情は別 「現象はゼロ、感情は別」なのです。脳腫瘍だと宣言されたという「現象」が一つ。その現象について、どう思ったのかは「感情」の部分であり、現象とは別のものなのです。「現象」に対する「感情」は、自分の捉え方によって決まるため、何を言われても、どんなことを突きつけられても落ち込まない自分をつくったら、とても楽に生きられます。
現象を自分がどうこうするのではなく、感情の部分をコントロールできるように「私」をつくりあげていくと、生きるのが楽になります。
心の幅の広い人 扇子を九十度に広げた状態が、今の自分の許容度・寛容度としましょう。その九十度の中に、両親、夫、友人などが入っています。仮に、姑が許容度よりも外にいるとします。その姑に対して、「許せない」と思うとストレスになります。しかも姑は簡単に許容度の枠に入ってくれそうもありません。
そのときに、もう一つの解決方法があります。それは、相手を変えるのではなく、自分の許容度・寛容度を九十度から百二十度まで広げてしまうという方法です。相手は全く変わっていないのに、自分の許容度・寛容度が拡がって受け入れられるようになります。
このように自分の許容度・寛容度を広げることで、どんどん範囲が広がっていきます。早く現れてくれることで、若くして許容度・寛容度が大きな人になり、現れてくれてありがたいと感謝できるようになります。一言で言うと、これを「受け入れる」といいます。
知恵のある人と賢い人の違い 第一段階は、「知識」。情報を集める、知ることです。その情報を手に入れて、それを日常生活に取り入れ、応用していくのが第二段階の「知恵」。「頭のいい人」というのは、通常、記憶力のいい人のことです。その知識を日常生活に埋め込みながら、実践していくことで「知恵のある人」から「賢い人になります。
「トイレ掃除」「笑い」「感謝」この三つを実践していくと面白いという話を聞いたとき、面白そうだと楽しみながら日常生活の中に取り入れていく人を「賢い」といいます。世の中で役に立つ人や喜ばれる人は、頭のいい人ではなく、すべてが賢い人です。「知識」から「知恵」という段階になると、周りから称賛されるようになります。
そのときには、けして威張らない、うぬぼれない、慢心しないこと。称賛されればされるほど頭を垂れる人は、第三段階の「知性」を持ちあせていきます。「知性」の段階までいくと、周りの人から尊敬されるようになっていき、その生き方が品のあるものになり、「知性」=「品性」となります。
称賛されたときに、偉そうに威張る人は、知性の段階で止まってしまい、尊敬から離れていきます。神が上から見たときに、「賢い」と思うような毎日を過ごそうと意識して行動するのも、一つの生き方なのかもしれません。
皆さんに、百パーセント、いや、それ以上幸せになってしまう方法論をお渡ししました。それらを実践することで、嬉しい・楽しい・幸せ溢れる人生が広がっていくでしょう。
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最終更新日
2009年05月13日 21時07分11秒
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