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2008.09.22
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秋刀魚がね、一匹60円やったの。もちろん、15匹まとめ買い。
そのまま焼いて大根おろしと食べてんけれど、
いっぺんに食べるのは一人1っぴきが限度。
だから。干物にしてんわあ。
腹を割いてわた出し、ちょっと塩したら漬けますねん。何にやろ、っておもいはるうでしょ?
お茶。お茶につけるねん。
煎茶の出がらしでよろしいねん。
トレイに、出がらしごとお茶パックに入れて、熱いお湯かけて、お茶が出るのを待ちますね。
そしてさめたころに、お魚を浸します。
半日は浸して下さいね。
それから、魚だけ取り出して、(お茶の出がらしは捨てます)、冷蔵庫の中で(今まだあったかい季節だから、冬なら外で充分よ)○一日干すだけ。
冷蔵庫の中で干すって言うのも、不思議ですが、冷蔵庫って実は乾燥するの。
なので、夏場の干物作りに最適なんですよ。

お茶は殺菌と、臭み取る効果があるの。
その昔、今と違って冷蔵庫のなかった時代、海のない京の都のお魚は殆どが干物。せやから、福井から京都がさば街道っていわれますやん。
でもその干物を海の臭いとは思いはれかったんは、お公家さんの上つかたがた。
「においが、、どうも。とと(魚)はくさいのがあきまへん、、、、。」

今と違ってお刺身なんて食べれない昔の話やで。
お公家さんたちは、お茶に干物を浸してみました。
そしたら、お茶の香りで、幾分増しになった魚(とと)の香り。
そこから由来の「お公家さんの干物」

意外と簡単に作れるでしょ?
ガスレンジのグリルで焼くときにも、グリルの下に、お茶の出がらしを水と一緒に入れておくとなお臭くないです。

やっぱ、お茶は京都の宇治茶。



あ、現代でも、お茶はサーモンの燻製作るときにも、桜のチップに少し混ぜてもええねんよ~~。
京都の1300年の歴史が生んだ知恵、が、お公家さんの干物やねん。

それを21世紀の今、庶民の中の庶民の私が作ってる。1000年前のお公家さんの味を代々根っからの貧乏人が作ってるなんて、不思議。
ああ、時代は刻々変わるわよね!





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Last updated  2008.09.22 22:41:32
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