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テーマ:今夜のばんごはん(50679)
カテゴリ:関西にはうまいもんがいっぱいあるんやで
秋刀魚がね、一匹60円やったの。もちろん、15匹まとめ買い。 そのまま焼いて大根おろしと食べてんけれど、 いっぺんに食べるのは一人1っぴきが限度。 だから。干物にしてんわあ。 腹を割いてわた出し、ちょっと塩したら漬けますねん。何にやろ、っておもいはるうでしょ? お茶。お茶につけるねん。 煎茶の出がらしでよろしいねん。 トレイに、出がらしごとお茶パックに入れて、熱いお湯かけて、お茶が出るのを待ちますね。 そしてさめたころに、お魚を浸します。 半日は浸して下さいね。 それから、魚だけ取り出して、(お茶の出がらしは捨てます)、冷蔵庫の中で(今まだあったかい季節だから、冬なら外で充分よ)○一日干すだけ。 冷蔵庫の中で干すって言うのも、不思議ですが、冷蔵庫って実は乾燥するの。 なので、夏場の干物作りに最適なんですよ。 お茶は殺菌と、臭み取る効果があるの。 その昔、今と違って冷蔵庫のなかった時代、海のない京の都のお魚は殆どが干物。せやから、福井から京都がさば街道っていわれますやん。 でもその干物を海の臭いとは思いはれかったんは、お公家さんの上つかたがた。 「においが、、どうも。とと(魚)はくさいのがあきまへん、、、、。」 今と違ってお刺身なんて食べれない昔の話やで。 お公家さんたちは、お茶に干物を浸してみました。 そしたら、お茶の香りで、幾分増しになった魚(とと)の香り。 そこから由来の「お公家さんの干物」 意外と簡単に作れるでしょ? ガスレンジのグリルで焼くときにも、グリルの下に、お茶の出がらしを水と一緒に入れておくとなお臭くないです。 やっぱ、お茶は京都の宇治茶。 あ、現代でも、お茶はサーモンの燻製作るときにも、桜のチップに少し混ぜてもええねんよ~~。 京都の1300年の歴史が生んだ知恵、が、お公家さんの干物やねん。 それを21世紀の今、庶民の中の庶民の私が作ってる。1000年前のお公家さんの味を代々根っからの貧乏人が作ってるなんて、不思議。 ああ、時代は刻々変わるわよね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.22 22:41:32
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