人間の皮膚にはこれまで考えられていたより、遙かに多様な細菌がいることが、米国立ヒトゲノム研究所などの解析で分かった。腕や膝、尻などの皮膚を調べたところ、約20門(種や属より大きい分類)の細菌の遺伝子が確認され、米科学誌サイエンスが報告した。21~41歳の健康な男女10人を対象に、実験前24時間は体を洗うのを控えてもらい、(1)皮脂が多い(2)湿った(3)乾いた、という条件の違う皮膚20カ所を綿棒でこすって採取し遺伝子を調べた。すると、18門、約200属の細菌の遺伝子が見つかった。膝の裏やかかとなどで多様性が大きく、背中や耳の後ろなどは小さかった。皮膚には常に細菌がいて他の病原菌を寄せ付けなくする働きがあり、人の健康を保っていると考えられている。皮膚の細菌を人工的に培養する方法で従来は調べ、主にブドウ球菌の仲間しかいないと考えられていた。今回の研究では、皮膚にいる細菌の遺伝子に注目し、培養では分からない細菌が多数見つかった。研究チームは「体毛のある湿った脇下と体毛のない乾いた腕は距離こそ近いが、生態学的には熱帯雨林と砂漠くらい違う」と指摘している。(asahi.comより)
人間の体の中にも色んな細菌がいます。例えば□の中には口腔常在菌、日和見菌、歯周病菌、う蝕菌など。人の腸には300種類、数にして約100兆個(約1Kg)もの腸内細菌が生息しています。腸内細菌は体内で善玉菌・悪玉菌・日和見菌とあり、一定のバランスを保って定着しています。そのバランスこそが大事で、加齢やストレス、疾病、不適切な食生活など、加えて環境や生活習慣によって大きく左右され、健康自体に影響を及ぼすといわれています。よい細菌が多いか、悪い細菌が多いかによって健康が左右されるということですね。
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Last updated
2009.06.23 22:39:14
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