先日の合成化学物質の続きです。環境ホルモンとは人間や動物、鳥、魚などあらゆる生物のホルモンの働きを乱す人間が作った合成化学物質のことで、正しくは「内分泌撹乱化学物質」と言います。それが食べ物、水、空気、食器、道具など生活のあらゆる環境に存在するので環境ホルモンと呼ばれ、生物の身体、行動、精神、生殖などの機能に障害を与えます。その内分泌撹乱化学物質と疑われているのは、9万種類にものぼる化学物質の内、今のところ、ダイオキシンやポリ塩化ビフェニール(PCB)などの60~70種類です。これらの化学物質が「女性ホルモン」に似た働きをするのではないかと研究者は注目してきました。環境ホルモンの可能性が非常に高い化学物質は、農薬・殺虫剤・DDT・PCB・ダイオキシン・船舶の塗料などです。そして疑いがあるものとして、プラスチック製品、カップ麺の容器、缶の内側のコーティング、哺乳ビン、ビニール玩具、塩ビラップ類、塩ビ製品、歯の充填剤、合成洗剤(界面活性剤)、食品の酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、乳化剤などがあがっています。そして、産業廃棄物処分場の浸出水からも30種以上の環境ホルモンを疑われる物質が検出されています。
見渡せば、便利だからと合成化学物質だらけの生活で、避けて通ることは難しいですが、健康に害があるので出来るだけ避けて生活したいものですね。
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Last updated
2010.05.17 00:37:44
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