|
カテゴリ:健康問題
殆どの抗生物質が効かない多剤耐性菌と呼ばれる新型細菌に感染した患者が欧米で急増しており、先週、最初の死者がベルギーで確認された。パキスタンやインドが発生源とみられているが、日本国内でいつ生まれてもおかしくない危険な状況にある。抗生物質などの薬が効かない遺伝子を獲得した細菌やウイルスの総称を耐性菌といい、2つ以上の薬に抵抗性を持つものが多剤耐性菌と呼ばれる。国内での代表格といえば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の院内感染や、バイコマイシン耐性腸球菌など。日常生活の中でも、風邪のウイルスやO157、サルモネラ菌などの食中毒を引き起こす細菌や、結核にも多剤耐性菌が存在するという。細菌やウイルスは、一晩で何十億個も増殖する力を持っているため、多剤耐性菌に変異すると、猛烈な勢いで広がる。生活の中で最も危険なのは、例えば、膀胱炎を引き起こす細菌に多剤耐性菌が混じっていた場合、抗生物質で他の細菌が死滅すると、多剤耐性菌だけが増えやすい環境になるという。爆発的に増えた多剤耐性菌は、腎臓にまで炎症を引き起こし、そこから血液に乗って敗血症になることもあり、命にかかわる重篤な事態だ。多剤耐性菌を防ぐには、薬の飲み方にも注意が必要だということだ。(8/24 夕刊フジより)
家畜動物にも抗生物質が使われている。これも耐性菌を増やすのである。過去記事:危ない食肉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.25 09:03:47
コメント(0) | コメントを書く |