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カテゴリ:健康問題
現代病である川崎病は、1歳前後をピークに5歳未満の発症が8割を占める。52年前に発見されて以来、2010年までの患者総数は、27万人以上。原因不明で、なぜか日本での発症が圧倒的に多く、近年の発症数は年間1万人を超え、時代とともに増加している現代病だ。
発病すると、全身の中ぐらいの太さの血管に炎症が起こる(大動脈には起こらない)。特に心臓の冠動脈に、選択的に強い炎症が起こる。 症状のほとんどが、ある日突然、38~40度の高熱から始まる。鑑別に重要になる6つの主要症状は下記に示した。 川崎病を疑う6大症状 ★38~40℃の高熱が続く ★手足が赤くなる、パンパンになるほどむくむ ★体の皮膚に赤く盛り上がりのない発疹が現れる(大きさや形が一定でない) ★両目が赤く充血する ★唇、舌が赤くなり、口の中の粘膜も赤くただれる ★首のリンパ節が腫れる すべての症状が出現するのは60%、発病4日内で出そろう。80%は5つ以上出る。通常、5つあれば川崎病と診断される。残り20%の5つ以下が見逃されやすいので必ず小児科専門医に診てもらうことが大切。 怖いのは、6つの急性期症状ではなく後遺症。急性期に適切な治療がされないと、命に直結する心血管障害を、併発する危険性がある。 発症3週以内に全体の9%に冠動脈の拡大性病変が起こる。最も怖いのは、冠動脈に8ミリを超えるこぶができる“巨大冠動脈瘤”だ。 ただし、病変ができても軽度なら1~2年後に退縮するので、最終的には全体の3%前後に後遺症が残る。冠動脈の狭窄から心筋梗塞を起こすリスクが高くなる。 再発率は3~4%。後遺症が残れば、抗血栓薬の服用や外科手術が必要になる。これまで川崎病による死亡数は累計で436人。現在、致命率は0.01%まで低下している。(5/7 夕刊フジより抜粋) 詳しくは→川崎病 子供さんのいる方は上記の症状が出たら、専門医に診てもらった方がいいだろうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.08 00:20:23
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