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カテゴリ:は行 男性
“使命と魂のリミット” 評価:★★★★☆
ミステリー長編。 主人公は心臓外科医を目指す研修医。彼女はある疑念を抱き、心臓外科医を目指していた。そんな折り、彼女が勤める病院に脅迫状が届く。犯人の狙いは?そして、彼女が抱える秘密とは・・・!? さっすが東野圭吾さんっ。読ませます。犯人との息詰まる心理戦。主人公が抱える秘密。そしてそれらが交錯するとき、運命の扉が軋み始めるのです。 息もつかせぬ展開。各々が心の闇を抱え、懊悩する主人公と犯人。そして徐々に変化し始める心理。巧妙な筆致で描かれる心理描写は圧巻です。 それなのに★が満点でないのは、私自身の問題。私の厭世主義者ぶりは人後に落ちません(笑)ですので、それまでの憎悪や嫌悪が渦巻く環境が、あっさりと好転してしまう(主人公が担当するおばあさんの娘夫婦、そして主人公のラスト)あたりがどうも得心がゆかぬのです。 「人間そんな簡単に心変わりするかなぁ?」と邪推してしまって・・・いや、はい。私は嫌な人間です(笑)でもさ、ペシミストだもん。しょうがないよね?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月09日 06時44分24秒
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