東野圭吾 『分身』
分身評価:★★★☆☆ サスペンス長編。--- 梗概 -------------函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いたー。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。(「BOOK」データベースより)-----------------------悲しいことは胸の奥にしまいこみ、決して扉を開けないことだ(P29より) 代理母やらクローンやら、この著書が出版されて15年たってもなお倫理面やら技術面で課題山積の医療分野を扱った本。ちょっと、いや、かなり隔世の感があるなーーー。今読むと特に驚くべきこともないし、かなり人口に膾炙している話ばかり。当時読んだらかなり衝撃的なんだろうけれど。これが書かれたあとにクローン牛やら羊やらは出てくるし、代理母出産はしばしば目にするし。旬の時期に読みたかったなーーーと思う一冊。=== 102冊目 読了 ===