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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:ま行 男性
評価:★★★★☆
ミステリー長編。 --- 梗概 ------------- 孤島の研究所で隔離された生活をしている天才博士、真賀田四季。その研究所がある孤島へ大学のゼミ合宿で来ていた大学教授、犀川創平と生徒の西之園萌絵。普段他人と接することのない天才博士にお目にかかりたいと思った萌絵は、犀川を伴って研究所を訪れる。そこで、四季が両手両足を切断された状態で出現した!!状況は完璧な密室。不可能犯罪にみな動揺を隠せない中、第二の事件が発生する・・・!! --------------------- わぉっw(@。@;)wおもしろいじゃないですかーー♪ 今までに私が読んだことのないミステリーです。理系ミステリーで、ややもすれば難解になりそうな話だけど、なぜかすんなり理解できる。どこを切り取っても理系の話題ばかりなのに、とっても哲学的な要素が伏在してたり。 斬新っていうか、空前絶後というか。ともかく、私の中ではかなり衝撃です。こんなミステリーもあるんですねーー!!いや~私の大好きな土屋賢二さんがハマるのもめちゃくちゃ理解できます♪ 全くの余談ですが、森博嗣さんの名前は土屋賢二さんの著作の中で好きなミステリー作家として書かれていたためずっと気になってました。 そんでもって、土屋さんと森さんの対談本『人間は考えるFになる』も出てます。それを読んだときに抱いた森さんのキャラと、犀川のキャラってものすごくかぶるんですよねーー。 自分がモデルだったりするのかな?そういや、同じ疑問を本の中で土屋さんが森さんにぶつけてた気がする・・・もう一回読んでみますね(笑) ありゃりゃ。とてつもなく話がずれている上に脱線した時間が長すぎる(笑)閑話休題。 実を言うと、この本結構前から読み始めてたんですが、最初の方でつまずいてなかなか読み終えることが出来なかったのです。 つまずいた理由は・・・なんか好みじゃない予感がしていまいち集中できなかったから。だからちょっと読んでは放置を繰り返してました。 でも、ここ数日多少の退屈さを我慢して少し読み進めると・・・ハマりました(笑) まずキャラ。犀川さん、一見シュールで「うわ、こういうのが主人公だと話に没頭できないんだよなーー」と思えたんですが・・・読めば読むほど、のめり込むというか、惹かれて仕方がないです。 私はシュールすぎると絶対ダメなんですが、犀川はシュールなんだけどリアルでもあって・・・(なんだか井上陽水さんの歌詞のようですね(笑))。 エキセントリックな彼の思考回路に潜在する独特の哲学。これがガツンと胸にしびれるんですよねーー。共感まではできないけど、すごく理解できるっていうか、「非凡な人間の思考はこうなのかも」と思える。凡人には思いもよらない新しい世界を覗きみちゃった感じがしてムハッ♪とします(笑) あっ、萌絵もいい感じのキャラです。ユニークです。好きです。でも友だちになるのは厳しいかも!?(笑) あと、そこかしこでかわされるペダンチックな会話。おもしろいです。 もちろん、眼目である謎解きもすごいです。最後の最後で二転三転・・・いや、四転五転はする(笑)あれよあれよという間にストーリーが発展していき結末に辿り着くのです。めちゃくちゃテンポよく読める。 いや~よかった。前半部分は★3つな気分でしたが、後半で見事に逆転ホームラン(笑)これで森博嗣制覇の決意を固めました!!(実行されるのはまだまだ先になりそうですが(笑)) === 179冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月08日 08時00分05秒
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