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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:日本文学・古典 etc
“雨月物語” 評価:★★★★★
短篇集。全9話。 ● 白峯 ● 菊花の契 ● 浅茅が宿 ● 夢応の鯉魚 ● 仏法僧 ● 吉備津の釜 ● 蛇性の婬 ● 青頭巾 ● 貧福論
鳥類を制するのは人間の気合ひとつにある。 そして妻を制するのは、その夫の雄々しくしっかりとした気性ひとつにある (「吉備津の釜」より)
奇譚集です。どれもこれもおもしろい。特に好きだったのは、『菊花の契』、『浅茅が宿』、『吉備津の釜』、『蛇性の婬』、『青頭巾』。・・・ってこれじゃほとんど全部ですね(笑) 『菊花の契』 --- 信義を貫くために男がとった驚くべき方法とは? この話を読んで、信義を貫き通すことは非常に大切なことだと感じながらも、ちょっとだけ『尾生の信』という言葉が頭をよぎったりしました(笑) 『吉備津の釜』 --- 妻を裏切り女と逃げた男が迎える末路とは? 女の嫉妬を侮ってはいけません。女は怖いのです!! そういえば、女は自分の男を他の女にとられると、なぜか自分の男よりも相手の女を恨んだりすることが多い気がします。どう考えても一番悪いのは自分の男なんだけどな・・・。まっ、相手の女も業腹ですけどね(笑) といった具合の怖くて不思議なお話ばかりです。お勧めですよーー♪ちなみに、ちゃんと現代語訳がついてますので、大丈夫です!! っていうか、現代語訳ぬきで読めたらすごいですよね??古文なんて大学受験以来読んでないのですっかり古文知識がぬけおちた私には、現代語訳は神様仏様です(笑)でも、こういうの原文で読めたらいいですよねーー(*´▽`*) === 4冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月16日 11時57分51秒
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