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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:光文社古典新訳文庫
“ヴェニスの商人” 評価:★★★★★
--- 梗概 ------------- 友人のために、ユダヤ人の金貸しシャイロックから借金をしたアントーニオ。その際、自分の身体の肉1ポンドを担保とした。アントーニオには、金を返せるはずだった。彼の商船が全て難破することがなければ・・・。アントーニオの財産が船ごと海に沈んだという知らせを受けたシャイロック。平生からアントーニオを嫌っていたシャイロックはこれ幸いと、アントーニオに担保支払いを迫る。裁判の場でも、シャイロックは自分の正当性を主張し、それは認められるのだが・・・。 ---------------------- この判決は見物です。どうなったのか、読む前から知ってましたがそれでもやっぱり爽快ですね!!あっぱれ(*^m^*) 裁判結果も驚きですが、妻たちの企みもおもしろいです。 シェイクスピアはホントおもしろい。そして、光文社古典新訳もどれもおもしろい。よって、光文社古典新訳から出版されたシェイクスピアはいつもの倍おもしろい!!(笑) 蛇足ですが、この本の中では、ユダヤ人=卑劣で卑俗な極悪人、キリスト教徒=清廉な善人、ってな構図で描かれてます。こういうのも当時の世相が反映されてて勉強になりますねーー。 最後に、シャイロックをキリスト教徒に改宗させようとするところは、無宗教の私からみると違和感がありますが。キリスト教徒になった途端に悪人が善人にかわるなんてことないでしょう?(笑) キリスト教は、信ずれば神が救ってくれるようですが、信じない者にはとっても冷たいんですよね・・・神様は自分を厚く信仰した者しか救わない。そんな見返りを求める狭量な神なら私は絶対信じないけどね(笑) === 9冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月25日 00時33分33秒
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