モーム 『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』
マウントドレイゴ卿評価:★★★☆☆ 短編集。全六話。--- 梗概 -------------家柄と知性、すべてに恵まれた外務大臣は、自分が見た恥ずべき夢を格下のライバルに知られていると悩んだ末に...「マウントドレイゴ卿」。南方駐在員の夫を亡くして帰国した長女が明かした夫の秘密とは...「パーティの前に」。人間の不可解さを浮き彫りにする珠玉の6編。(「BOOK」データベースより)-----------------------夢の!?レーシック受けました!!かなりの近視・乱視でしたが、術後一週間の今日両目とも1.5♪朝起きてすぐに時計が見える幸せ♪こんなに素晴らしいならもっと早く受けておけばっ!と痛切に思いました。なにはともあれ、裸眼で暮らせる幸せをかみしめている今日この頃♪♪ モームと言えば『月と六ペンス』。これは以前読んでとてもおもしろかった記憶がある。今回は短編集とあって、よくわからない作品もありながら、おもしろいものもあった。収録作の一つ、『雨』は、読み終わってしばらくしてから気がついたのですが、昔阿刀田高さんの作品で紹介されているのを読んで是非読みたいと思っていた一作でした!!読み終わってからしか気がつかない私って・・・(笑)これは秀逸な作品ですね。娼婦と伝道師の対立。これは、理想と現実というか、理性と本能というか。そういうものをテーマにしている。物語の帰結は皮肉屋さんのモームらしいもので、非常によい。理想やきれいごとなんてくそくらえ!!突き詰めていけば人間なんてこんなものなのかもしれないということを痛切に実感させる。いいね。モーム。よくわかんない作品もちらほらあったけど(笑)=== 110冊目 読了 ==