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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:光文社古典新訳文庫
“肉体の悪魔” 評価:★★★☆☆
--- 梗概 ------------- 第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく・・・・・。(裏カバーより) ---------------------- 愛とは二人のエゴイズムにほかならないし、 自分たちのためにすべてを犠牲にし、嘘で生きていくものなのだ。 (P90より)
仏文学ですよ( ̄ー ̄)日本文学も理解できない私に仏文学は雲の上の存在ですねーー(笑) これは文学作品読んだ後に私が抱く感想としてもっとも多い、「で、何が言いたいの?」っていうのは全くなく、言わんとするテーマがものすんごく理解できました!!イッツミラクル(◎-◎;) ただ、理解できたけれど、好みかと言われるとそうでもない。恋愛がテーマだからかな?(私は恋愛ものが苦手なので(;^ω^A ) 好みではないけれど、この作者は天才だと感じましたよっ!!ここまで描写しきる筆力や感性、天才としか言いようがありません!! 早熟な少年の恋愛模様(こう書くと安っぽい響きだな・・・( ̄~ ̄;) )。年上の人妻との恋に苦悩する少年。恋愛感情に翻弄されているかと思いきや、他方ではそんな自分の感情を論理的に分析したりする冷静さを持っていたり。 その曖昧さ、アンバランスさの描写が絶妙なんですね~。 うん。すごいですね、ラディゲさん。何がすごいって、この作品の出来もさることながら、これを10代で書いたってことです!!シンジラレナイw(@。@;)w 私が10代の頃だったら、絶対こんな感性で、筆力で書けないですもん。もちろん、20代の今でも書けないし、これからも書けないでしょうけどね(笑) === 19冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月16日 11時49分13秒
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