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本の足跡

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2008年08月27日
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テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:海外文学・古典 etc

モーパッサン短篇選.jpg 【Amazonで購入】      【楽天ブックスで購入】

“モーパッサン短篇選”

評価:★★★★☆

 

短編集。全15話。

● 水の上   ● シモンのパパ   ● 椅子直しの女   ● 田園秘話

● メヌエット   ● 二人の友   ● 旅路   ● ジュール伯父さん

● 初雪   ● 首飾り   ● ソヴァージュばあさん   ●帰郷

● マドモワゼル・ペルル   ● 山の宿   ● 小作人

全部書き終えた後、全部文章が消えてしまい、ブチギレてねずみ(またの名をマウス)をおもいっきり机に叩きつけたさゆみ1194です゛(`ヘ´#)

本題。

阿刀田さんのエッセイでモーパッサンを知り、買ったままでしたが、ついに読みました!!

おもしろかったです!!純愛ものから厭世ものまで色々なお話がつまっております。

特に好きだったのは、「田園秘話」。なんとも厭世的なのですが、これこそが人間の本性で、リアルな話。綺麗事だらけのお話よりもこの手の物語の方が私の好みで、好きでした。

あと、「首飾り」。これは有名なお話ですよね。夏目漱石が批判した作品であることでも知られているかもしれません。

しかし、私は漱石が批判した点こそが賛美に値するところだと思います。つまり、人生なんて所詮こんなものだというペシミスティックなところがでているからです。正直者が救われるわけでも、悪人が必ず罰を受けるわけでもない。それが悲しくも現実なんだと思います。

モーパッサンは、「首飾り」のラストを、読者を驚かせるためだけにあのようにしたのではなく、上記のような、厭世観を表現するためにもあのオチにしたのでは?と穿った見方をしている私です。

いや~モーパッサンおもしろい!!今度は中編に挑戦だぁ!!

=== 85冊目 読了 ===

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最終更新日  2008年08月27日 19時33分16秒
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