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本の足跡

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2009年11月05日
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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:や行 男性

顔.jpg 【Amazonで購入】

“顔 FACE”

評価:★★★★★

 

連作短編集。

--- 梗概 -------------

「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ。 (「BOOK」データベースより)

----------------------

犯罪とはこういうものなのだ。直接の被害者だけでなく、思いも寄らないところにまで不幸の波紋を広げ、多くの大切なものを踏みにじる。人を泣かせ、人を傷つけ、人の一生を狂わせる。犯人は知らない。おのれが撒き散らした毒も棘も生涯知ることなく、のうのうと日々を過ごすのだ。

(P212より)

 

D県警シリーーーーーーーーーーーズ!!イェ───ヽ(o'Д'o)───

『陰の季節』で脇にいた婦警“平野瑞穂”が主人公です。

警察という特殊な組織内で生きる瑞穂。警官として、婦警として、女として・・・。いろんな立場から悩み苦しみながらも這い上がる瑞穂はみていて一緒に苦しみ涙してしまいます・・・(´;ω;`)

横山さんの作品は、感想を書けば書くほど作品を軽薄にしてしまいそうで・・・ごめんなさい、書けません・゚・(*ノДノ)・゚・

とにかく体中から何かが滾ってくるというか、読み終えたあと、叫びたいような泣きたいような吐きたいような。

いろんな感情がこみあげてきて、急に足元が崩れて落ちていく感じ。エレベーターが急降下するような不安定な感じ。

頭がいかれそうになります(笑)なんか深すぎて、切なすぎて。理想と現実。自分が正しいと信じていたものが時にボロボロと崩れだしたり。はっとさせられる。思わぬ角度から切り込んでくるから。

無意識に触れて欲しくないと願っている部分をつついてきたり。

あぁーーーーーーーーーーーーー・゚・(゚うェ´゚)・゚・

ぜひ読んでください。

特に好きだったのは、『共犯者』。P239での文言・・・。読んだ瞬間なんかわかんないけど、今までの価値体系がすべて崩れ落ちるようななんとも言えない感情がなだれ込んできました・・・。

そう、犯罪は思わぬところまで波紋を広げて人を傷つける。

もう・・・もう叫びだしそうになりました・・・。この一文だけ読んでもそれほどではない。ただ、ストーリーを読み進めていく中で、このセリフ。もうやられました・・・。私はしばらく腑抜けになりましたょ・・・(´-д-)-3

=== 70冊目 読了 ===

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最終更新日  2009年11月05日 17時25分59秒
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