|
テーマ:本日の1冊(3696)
カテゴリ:は行 男性
評価:★★★☆☆
ミステリー長編。 --- 梗概 ------------- 記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める・・・。(「BOOK」データベースより) ---------------------- ある人間の本質が、それまで外側から見えていた部分からだけでは類推できないことを、彼は彼なりにこれまでの経験で知っていた。 (P152より)
・・・。限りなく★2に近い★3つです。 つまらなかった理由は大きく3つ。
一つ目。 どのキャラクターも深みがなく、感情移入できない。人物描写がイマイチ。
二つ目。 ストーリーが二転三転するのはいいんですけど、手を広げ過ぎてあっちゃこっちゃでころころころころと話が展開しすぎ、結局どれもこれも微妙な衝撃しかない。ネズミ花火を何個もするより、でっかい花火一個どかんとあげるような話の展開が好きな私には・・・。
三つ目。 結局は非現実的、オカルトな話だったこと。私は、ミステリーは現実的な解決してくれないとフラストレーションが溜まります(笑)ミステリーの醍醐味は、いかに不可解な事件を現実的手段で解き明かすのか?というところにあると思っているので、オカルトな解決策ではすっきりしない。オカルトオチなら結局のところなんでもありだと思うから。オカルトっぽく見えることを現実手段で解決するならいいけどさ。
そんなわけで、辛口評価となりました。 東野さんの作品は、絞られたテーマを深く掘り下げて書かれてるものが好きです。『さまよう刃』とか、『手紙』とか。そういう作品は、登場人物にも深みがあって、感情移入できるし。 この作品は、手広くしすぎて結局テーマも曖昧模糊な感じだし、謎をたくさんちりばめ過ぎて登場人物に感情移入できず。 残念でした(´;ω;`) === 4冊目 読了 === お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月20日 14時23分04秒
[は行 男性] カテゴリの最新記事
|