うんしゅうみかん ( 温州蜜柑 )
今日の果実類は 「 うんしゅうみかん 」 です。 うんしゅうみかん ( 温州蜜柑 ) ミカン科ミカン属 常緑低木または小高木別名 みかん鹿児島県長島町が原産です。遣唐使が中国からもたらしたみかん類から、偶発実生 ( みしょう ) として生じたと言われています。福岡、愛媛、大阪、和歌山に伝わり、多くの系統が枝変わり ( 突然変異 ) として生じたようです。温州みかん は、わが国の柑橘類の中で、最も生産量が多いです。温州は、中国の浙江省温州のことですが、品種と中国の温州との関連はないようです。品種を大別すると3品種になります。露地栽培で9月中旬から熟す、極早生温州。10月中旬から熟す、早生温州。11月下旬から熟する、普通温州の3品種です。「 主要品種 」極早生種は、日南 1号、宮本、岩崎、上野です。早生種は、宮川、興津、三保、山崎、松山です。普通種は、青島、南柑 4号、南柑 20号、大津 4号、林、今村、十万などがあります。柑橘類は、熱帯・亜熱帯性の果樹です。温州みかんは、柑橘類の中で最も耐寒性が強いです。世界での産地は、日本、米国、中国、スペインです。日本では、神奈川県以南の沿岸に多いです。主産地は、愛媛、静岡、和歌山、佐賀です。極早生種と早生種の生産は、全体の40%です。普通種は、残りの60%です。カナダや米国に輸出しています。「 成分の特性 」早生種と普通種の成分に、大きな差はみられません。「 早生種と普通種の品質上の相違点 」極早生 ・ 早生温州は、果皮の着色、糖類の蓄積、酸の減少が早く、塾期も早いです。果皮は普通温州よりも薄く、貯蔵性が劣ります。普通温州よりも早生種の方が、じょうのう膜は薄いです。普通温州よりも、極早生種 ・ 早生種の方が食味は淡白です。果皮には、種々の成分が含まれています。果皮を乾燥させたものを陳皮 ( ちんぴ ) と呼び、健胃、整腸、去痰などに漢方薬として利用します。七味唐辛子に使用します。果汁の搾汁粕は、家畜の飼料として利用されます。糖類を、7~10g 含みペクチンも多いです。果皮のビタミンCは、果肉部の4~5倍含まれています。果皮の橙黄色はカロテノイド色素で、15.000μgのカロテンを含んでいます。果肉の糖組成は、ショ糖が全糖の約 65%、果糖は 18%、ブドウ糖は 17%です。酸はクエン酸が、85~90%を占めています。リンゴ酸は 5~7%です。その他にコハク酸、シュウ酸を含みます。ビタミンCは、100g中 35mg 含まれています。 ( 多いです )カリウムも多く含まれています。じょうのう膜は、ペクチン質が主成分です。じょうのう膜には、毛細血管の透過性や血管脆弱性を防止する作用のある、ヘスペリジンを多く含んでいます。ビタミンE (トコフェロール) も多いです。「 加工 」温州みかんの加工品は、果実ジュース、濃縮果汁、果汁入り飲料、缶詰、ジャムなどです。「 調理 」温州みかん は、生食します。ジュースにします。ポリフェノールオキシダーゼによる、褐変はほとんどありません。抗酸化物質が多く、ビタミンCは、比較的安定しています。その他として、フルーツサラダに使います。みかん缶は、そのまま食べたり、フルーツポンチやフルーツカクテルなどに用います。「 追加 6・24 」 参考資料 あなたに必要な栄養成分と食べ物よりみかんの薄皮や白いすじに含まれている、水溶性食物繊維のペクチンはコレステロール値を減少させる働きがあります。動脈硬化、高血圧症予防に役立ちます。「じょうのう膜には、毛細血管の透過性や血管脆弱性を防止する作用のある、ヘスペリジンを多く含んでいます。」ビタミン様のヘスペリジンは、毛細血管を強くして血圧を上げない作用や中性脂肪を減少させる働きがあります。みかんは、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEやカリウム、食物繊維を含みます。風邪、動脈硬化、がんの予防、口内炎、貧血や更年期障害を改善します。果実類は、今日で終わりです。~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~海獣トドさんの「バカネコ日記」は、初心者にも分かりやすい、HPの作成解説をしています。海獣トドさんのHPへは、「バカネコ日記」のバナーをクリックすると、ジャンプします。痔キル博士のバナーをクリックすると、「アメリカ・ネバダ州在住」の痔キル博士のHPへ、ジャンプします。痔キル博士の部屋へ、ジャンプします。海獣トドさんの「バカネコ日記」へ、ジャンプします。