私はその日は重い気持ちで
今日はこの仕事を辞めるかもしれないと
覚悟していつものパソコンの仕事場に行った。
我団体は会員及びスタッフ向けに年に4回程通信を発行している。
スタッフが二人一組で当番制でやっており、今年度最後の号となる2.3月号は私と同期の友達スタッフの番だった。
しかし、友達は本当に公私ともに忙しく、結局私が一人で作成した。
ニュースも写真もたくさんあったし、苦労したのは写真や字体などのデザインやレイアウト。
昨年の年末の第九演奏会終了後から、年賀状もそっちのけに頭が離れず。
しかし、この私のこと、やはり作り出すとはまりまくるという癖が又しても出てしまい、
しかもたった一人でデザインできるというのは歯止めのない快感!
大昔、私は子供のPTA活動の編集部で部長をしたことがあり、広報コンクールで入選するほど熱心、その時の快感がぶり返すらしい。
何度もメールで友達の共同制作スタッフに連絡して年末に完成、年明けに副理事長に渡して26日にやっとアップされた。
ところがだ!
ダウンロードして中を見てびっくり!
私が作った通信とレイアウトも字体も違っていた
データはPDFファイルに変換されてたので、何かそのことに関係あるのかと思って関連記事を載せた。
しかし、副理事長からのスタッフメール返信には「○○さん(私)が渡したデータと完成プリントが違ってるから、○○さんから修正する前のデータを受け取ったらしい。だからもう一度データを持ってきて欲しい。」と言うのだ。
私はそれにはびっくりで開いた口がふさがらなかった。
腹が立ってしまった。
そしてすぐ又返信。
「私はきちんと確認して修正したものを渡した。しかもデータは新しいUSBにたった一つしか入れていかなかった。私は全く間違っていない。」と。
このメールはスタッフメールなのでスタッフ全員がこのやり取りを読んでいる。
自分のミスをごまかすたために私がミスしたように言うなんて彼最低・・・
そして30日、私はその日彼のサブスタッフに入る日だった。
データをUSBメモリーに入れて持って行った。
データの一つは以前に彼に渡したデータのWord文書、二つ目はそれを私が自分でPDF変換したもの、そして三つめは彼がアップしたPDF変換したもの。
私は気が重く彼と目を合わせないで挨拶した。
そしたら彼がなんと明るい声で「○○さん、原因わかりましたよ!」って言うのだ。
私は「はあ~?」って気抜け。
その後、そっそく私が持ってきたデータを今度は職場の7の2013のパソコンに入れた。
“私のパソコンと同じ2013だから今度はいいだろう・・・”と思いきや・・・
彼は「ほ~らやっぱり、見て!」と私に言う。
そしたら私が持ってきたWord文書は見事に字体がおかしく変わっていた。
しかし、PDF変換した方はしっかり私のデータのまま変わっていなかった。
例を挙げるとこんな風
これはおかしい(Word文書のままのデータ)
これが私の正解データ(PDF変換したデータ)
これはおかしい(Word文書データ)
これが私の正解データ(PDF変換データ)
これは最悪だったので、すぐに気が付いたきっかけになったデザイン
(Word文書データ)
これが私の正解データ(PDF変換データ)
まあ、これ以外にも字体はおかしくなってたのが数か所あった。
そこで説明になるが、
彼は私のデータを自分の家の7の2010で開けたら、私の渡した完成プリントとデータが一致してないのに気が付き、それをPDFに変換しても同じだったので、そのままアップしたらしい。
しかし、私に指摘された彼はその後いろいろ調べた結果、他のソフト(筆まめ、筆王、筆ぐるめなどのような書体がたくさんあるソフト)を入れてるパソコンで特殊な字体を使った場合、その書体が入ってない別のパソコンでデータを開いた場合は反映されず、勝手に適当な書体に変換されてしまうと気付いた。
そう言えば、私の作成したデータは8.1の2013の筆ぐるめソフト入りで作成したデータだ。
私は結構凝った字体を今回は使い、年賀状のために筆ぐるめソフトを入れてたのでなるほどだった。
そして、PDFファイルに変換すると、自分のパソコンで作ったデータを他のどんなパソコンに入れても自分のデータがおかしくならないということがわかった。
私は彼(副理事長)に「そのことをきちんと皆さんの勉強のためにも報告メール出して下さい」と言ったら、「はい、そうします。」ということで、一件落着となった。
その日彼の講座のサブスタッフの仕事後、家に帰ってからメールを見たらきちんと報告されていて、私ともう一人の通信作りの係になった友達スタッフの二人宛に謝罪と、勉強になったという感謝のことばがあって、本当にすっきりした。
この友達スタッフは電話で
「あなたはこういうことは絶対許さない人だからね。よかったね!」
「あなたは毎年一回辞めるって言って火山噴火するみたいだね。」
と大笑い。
正義を貫けないなら辞めるつもりで挑んだ戦い。
ああ、すっきりした!
それにしても彼も、
こういう時はアップする前に
一言私に電話かメールで連絡くれりゃいいものを・・・
溜息ついて、
やっと心の中にあった重い石がどけられた気がした。
私もいい勉強になった。
分かり合うって大切だな。
そして、一つ前進したな、私・・・
パソコンの落とし穴に落ちた2~3日だった。