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テーマ:聖教新聞を読んで・・・(256)
カテゴリ:新・人間革命
山本伸一は、さらに、この一年を「人間の年」と定めて前進していきたいと語ったあと、未来への飛躍のために、指針を述べていった。
「二十一世紀を迎えるとき、諸君の年齢は平均したところ五十代です。職場でも第一人者となり、人間として円熟し、すべてに自信をもって運営していける年代となる。まさに諸君は、二十一世紀の人です。ゆえに今は、いろいろ難しい問題を抱えていたとしても、未来を見つめ、『忍耐』の二字を心に刻み、ひたすら人間革命に励んでほしい」 また、青年は正義に生きよと呼びかけた。 「信心の道は進むものは『正義感』を決して失ってはならない。世間ではよく『清濁併せ呑む』ということが度量のように言われるが、不正、不純を容認し、それに慣れてしまえば、自分自身が濁っていく。そうなってしまえば、本末転倒である。信仰の世界にあっては”濁”は呑んではならない。そこから、必ず『正義感』を失い、結局は無気力な日陰の人物になってしまうからです」 さらに彼は、「鍛え」の大切さを力説し、「鍛えがなければ、人生の土台を築けない。どんなに辛いことがあろうとも、唱題に励み、挫けることなく、自信を築き上げていくことが、『生死即涅槃』の法理に通じるのであります」と訴えたのである。 それらの指導は、青年部の生き方の規範となる重要な指針となった。 青年部総会は歓喜のなか、「同志の歌」の誓いの熱唱で幕を閉じた。 感動のうちに総会が終わり、伸一が車に乗ろうとすると、福岡の県長である丸山義信が意を決したように口を開いた。 「先生、福岡に戻る前に、ぜひ田川会館にお寄りください。田川のメンバーも、ご訪問を待ち望んでおります」 「もちろん、私はそのつもりだよ。だって、田川の同志と約束だったもの」 伸一は、前年の三月に北九州を訪問した折、田川会館に立ちよる予定であった。しかし、スケジュールの関係で、どうしても実現できなかったのである。 その時、伸一は、田川本部長の吉井寿美と、「次は必ず訪問します」と約束していたのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/29 04:19:26 PM
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