夏の間、打ち込んでいた韓国料理店の本が遂に今日発売。その名も
『東京 本気の韓国料理店』(1,200円、実業乃日本社)。韓国料理通としてしられる
八田靖史君を中心に、韓国通の面々が心血を注いで作り上げた本です。僕も微力ながら、半分近くの店の料理撮影に関わらせていただきました。ソウルや釜山、済州島などの有名店は僕もかなりの件数を取材してきましたが、正直、「東京で高いお金を払って韓国料理なんて食べてもしょうがないじゃないか」とずっと思っていて、都内の韓国料理店に行くことはほとんどありませんでした(大好きなワインや日本酒、芋焼酎もあまり飲めないという理由もあるのですが……)。
しかし、今回70軒ぐらいの、厳選された韓国料理店を取材してみての実感は「東京の美味しい韓国料理店は、下手すると韓国の有名店よりも美味しいぐらい。おまけに、値段も適正価格の店が多い」ということ。韓国人と日本人は基本的な部分で味の好みが違うので、東京の韓国料理店の方が本場韓国よりも日本人好みの味に進化しています。それに、韓国では専門店化していて、ひとつの看板メニュー中心にやっている店が多いのですが、東京だといろいろなメニューがひとつの店で楽しめてしまうのもメリット。
韓国料理は“焼肉・キムチ・石焼ビビンバ・辛い”としか思っていない方は、ぜひこの本を手にとってみてください。韓国料理の奥深い世界にびっくりです。おまけに肉と一緒に野菜類もいっぱい食べるし、あまり油も使わないので、中華料理とかよりもずっとヘルシー。中でも、サムギョプサル等の豚焼肉のコストパフォーマンスにはびっくりでしょう。韓国の人も、実は牛の焼肉なんて高い料理はめったに食べません。普段はほとんど豚焼肉なのです。ぜひぜひ、豚焼肉の世界にはまってください。ただ、もちろん、他にもスンドゥブ(純豆腐)とか美味しい韓国料理はいっぱいありますよ。