忘年会・飲み会が続き、久しぶりに我が家での夕食。お燗で日本酒を飲むことはほとんどないのですが、行きつけの酒店“いまでや”でお燗におすすめの酒として売られていた大七をみて衝動買い。福島県二本松市の大七酒造は生もと造りでは日本一と評判の蔵元ですが、作りがしっかりしすぎているせいか、冷やで飲むとどうも日本酒臭くて、正直、あまり好きな酒ではありません。が、お燗には美味しいという評判も聞いていたので初挑戦。せっかくなので備前の大澤恒夫さんの徳利も持ち出してきました。行きつけの渋谷の陶芸店“
炎色野”で購入したものです。
肝心の日本酒は“大七 純米生もと・生詰め寒おろし”(一升瓶2,730円、いまでや)。春先に絞った酒を初冬まで熟成させ出荷した日本名門酒会限定の限定酒。一口、冷やでも飲んでみましたが、やはり酒臭くて僕の好みではない。昔の日本酒の味です。しかし、ぬる燗にして、飲んでみると、これが驚くほど柔らかくて旨みがあって、暖かい美味しい酒なんだなぁ。日本酒はほぼ100%に近いぐらい冷やでしか飲んでこなかったのですが、お燗の魅力が初めてわかりました。この寒い時期にふさわしい日本酒です。
そうそう、そういえば国語辞典の後日談。その話を嬉しそうに友人に話していたら、「今の人はもう書籍の辞書はもうあまり買わないんだよねぇ。ほとんど電子辞書だよ」。ガーン!! 電子辞書は何度も見かけたことはあるけど、正直、僕の頭の中には辞書といえば書籍の辞書しかありませんでした。そういえば、某大学のパンフレットの撮影で教室を訪れたときも、みんな電子辞書を使っていました。今の人たちは、辞書をめくる楽しさを味わえないんですねぇ。可愛そうに……。なんて、僕が化石か!!