時間に追われブログからすっかり遠ざかってしまいました。実に2年ぶり近くです。
さて、3月11日の東日本大震災で、僕がよく利用していた気仙沼のワインショップ“WineNavi”も被災。ご主人たちの安否が心配でしたが、関係者一同ほぼ全員無事との便りをきき、ほっと一安心していました。
http://winenavi.jp/
その後、津波で被災したワインを洗浄して、アウトレット価格で売り出されたので、さっそく購入させていただきました。自宅に届いたワインはどどれもラベルが剥がれたり汚れたり、鼻をつけないとわからないほどですがかすかに重油の臭いもします。
何度も映像でみた今回の大震災の被害ですが、津波をくぐり抜けてきたこれらのワインを実際に目の前にして、何か初めて現実のものとして、今回の大震災を感じることができたように思います。
最初にあけた一本は、ACブルでいつもお世話になっているジャック・カシューの村名クラス。“ヴォーヌ・ロマネ レ・シャランダン2007"(OUTLET価格3,570円)。店の指示通りにボトル全体をラップで包み、ウエットティッシュでビンの口の中まで拭ってから、グラスに注ぎました。中身はまったく問題なし。ピノ特有の優しい味わいが最初から全開。飲み進むに従い、ほのかな甘みが増してきて、ここしばらく飲んだピノ・ノワールの中でも最上の一本でした。