日本酒“喜久酔 特別本醸造”
何年か前のダンチューで、確か日常酒クラスで一位に選ばれた静岡の銘酒“喜久酔 特別本醸造”(一升瓶2,240円、いまでや)。静岡県藤枝市の青島酒造が作っています。磯自慢以後、静岡酵母を使った静岡の日本酒はふくよかなフルーティーさが受け、レベルの高い日本酒どころのひとつになりました。 この酒も2,000円前後の日本酒としては、僕の中では山口の“東洋美人 特別本醸造”と並び、最もコストパフォーマンスの高い酒だと思っています。が、実際に飲むのは何年かぶり。抜栓直後はアルコール臭さが目立ち、ずいぶんレベルが落ちたのかなぁとがっかりしましたが、そのまま冷蔵庫に1,2週間保存してから、再び飲んだら、アルコール臭さはまったく抜けて、かつてのふくよかフルーティーな美味しい日本酒の味に戻っていました。 「日本酒は開けたらできるだけ早く飲むように……」というのは一般的な常識で、日本酒の瓶にも書いてあるぐらいですが、経験的には開栓後、しばらく置いたほうが美味しくなることがしょっちゅうあります。不思議なものです。