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カテゴリ:仕事と生活
めまぐるしい仕事づくしの1日が終わり、夜は我が社の社長のサプライズ誕生会が開かれた。
私は愛用の一眼レフを投入(しかも前々日には新品レンズを購入)し写真係をつとめる予定、が決定的な「おどろいたー」という瞬間には仕事の都合で立ち会えず、遅れてパシャパシャ撮ることに。 遅れてきた上に、プロカメラマン数名を前にして「1+1は?」になんてとてもいえない。緊張のあまりビールをかっくらい、たばこの煙からレンズを守りながらも激しくシャッターを切っていると、あっというまに「記念品贈呈」の最終プログラムに突入していた。 記念品には、コピーライターの社長にふさわしく、ペンが贈られた。社長は嬉しそうに「僕の夢は、本を一冊、書くことなんです」(人の本はいっぱいつくってきているのに!)、と饒舌に語りはじめた。 あんまり「語る」ので、やっぱり撮らないと形にならないだろうと私はカメラを抱え、レンズを覗き込んだ。 すると、いつのまにか静かになり、、社長はぐすん、と泣いていた。そして「みんな、ありがとう。一生懸命働きます」と言った。 翌日。社長から社員へメールが送られた。 「生きててよかった、と思いました」と書かれてあった。胸がじん、とした。 それはそうと、私の写真は、あんなに乱れた撮り方をしていたのに、他の人とのくらべると大人しかった。他の人のは、「あー、そんなところを撮られると後で哀しい気持ちになるだろう」というショットが容赦なく数枚あったが、自慢ではないが私のは、みんな美しく明るい表情で撮れていた。毎日顔をみているからかな。 集合写真も仲良くとれていた。ほっ、とにかく役目は果たせた。 社長の頭巾やちゃんちゃんこの赤色がとてもきれいにとれていた。 私は六十歳のお誕生日をどんな風に迎えているのだろう。 そんなことも思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.24 22:22:22
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