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カテゴリ:仕事と生活
先週からの二週間、「会社の古く汚くなった壁紙張り替え」をめぐって、
社員の間でかなり激しいこぜり合いが起きていた。 今夜、とうとう壁紙張り替えの前夜を迎えた。 きれーに整理された社内を見て私は、ためいきをつく。 いやなんとつらい嫌な暗い日々だったことだろう! ・どこの壁紙をいつ変えるのか ・それにはどんな準備をすればいいのか ・準備から当日まで誰がなにをすればいいのか たったこの三つを「壁紙をはりかえよう」と決まった時に決めておけば 大事にはならなかったのではないか。 そもそも壁紙かえるぞ宣言がだされたのは、1月のなかば。 誰も責任をしょいこみたくないために(?)あえてそのことにふみこまなかったからか、 壁紙張り替え2週間前、たった5人(正確には4人)の間で、おそろしいほどの腹のさぐりあいや責任のなすりつきあいが行われていた。 毎日のように、壁紙を変えることへのぐちやデマが飛び交い、それに伴って会社のぐちやいろんなあること、ないことが飛び交っていた。はっきりいってうるさくて、校正やりにくかったっすよ。 「ちょっとみんな落ち着こうよ。壁紙変えるだけでしょ」と最初は穏やかに諭していた私もやがてほとほと疲れきり、ついにきつーいストレートなものいいに至るまでになった。 私自身も、先週は業務では一ヶ月のなかで一番苦しい週を乗りこえつつ、私の机まわりに荷物を置いている前任者の荷物整理から始め、今週にはいると毎日2時間ほど、壁紙張り替えの準備のためだけの残業を「ふだんの残業」にプラスしてしていた。(私は裁量残業制職なので、そもそも「残業」なんて言葉はないのだが) あれだけ壁紙を変えるのは大変だ、大変だ、早く準備しないと、私だけがやることになる とかなんとかいっていた人たちにかぎって、「残業」もせずに「ほとんどOL(つうか朝もこないから重役か)」のような生活を送り、壁紙を変える当日はもちろんのこと、前日の準備も最後はしらんぷり、夕方には消えていた…しね。 この壁紙に振り回された2週間、おおげさだけど、私は会社の「暗部(暗い現実)」を垣間見たような気がしてる。 私の頭を過ぎるのは、「会社は2割の人間が動かしている。あと8割は存在しているだけ」という誰かから聞いた法則。社員は5人。わたし以外にもうひとり、ごちゃごちゃいいながらもやることはやっている人がいるから、3対2の割合になるのか。<でもこの人も病み上がりだしなあ。。。> そりゃあ、人はみんなそれぞれ弱いところはあるし、完璧な人間なんていない。 私も自分からは手をあげなかった、せこい人間です。でも、決めたことはやる、やる努力だけはやり通す。とんずらとかこずるいことができない不器用者だから損ぱかりしてるのかもなあ。 私のいる会社は、社員同士で一緒に仕事やるということは少なくて、たいていが案件ごとに外部のスタッフと一緒に動いている。だから仕事の成果(とあるいみ売上)でしか、その人がなにをやったかはわからない。 誰が頼りになって、誰が自己中なのか。誰が責任感があって仕事をやれ、誰が逃げてやり残すのか。 たった壁紙一枚のことにへとへとになりながら、やっとわかった感じ。 わかったからって、なにができるわけでもなく、あきらめるだけ、むなしいだけのことなのだけれど。 「やっぱ、私のいる会社、やばいよ。他の会社のことなんか悪くいえないよ。自分もなんとかしなきゃなあ。おんなじとこでやってんだし・・・同じってことになってるよ」 諦めと、空しさと、絶望っていうか。 いまは肉体が疲れきり、絶望する体力もない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.05 12:11:13
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