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カテゴリ:仕事と生活
高知で暮らす友だちと久しぶりに長距離&1.5時間の長電話。
互いの暮らしぶりや環境や最近考えていることなど、語り合った。 彼女とは21才の時、日本映画学校という専門学校の入学説明会で出会い、 翌年、クラスメートとして再会し、親友になった。それから 24才で私が東京を離れるまで、新百合丘やら下北沢やらの喫茶店に長居して 毎日のように実にいろんなことをしゃべってしゃべって過ごしていた。 私たちは映画好きで、地方出身の一人っ子同士で、おない年。 しかしそんな共通点でのつながり以上より、互いの考え方や感受性の違いが面白かった。 彼女はヒッチコック映画が好きで、脚本づくりがうまく、大人の男性に憧れていた。 私は美青年(イマ風にいうならイケメン)が出ている映画にときめいていて、 映画を監督する夢にまっすぐ向かってはいたが、ひたすら人間関係の失敗をくり返していた。 たがいの違いをみつけるたびに、それがまた面白い会話のネタになり、 笑いあったり、真剣になったりしていた。 私が九州に行ってからも、長電話の交流は続いた。 いつか東京に戻ろう、そう思う時、私には いつも彼女の笑い顔がイメージとして浮かんでいた。 私がいざ東京に戻ってくるきっかけをつかんだ時、皮肉にも彼女は 両親の住む高知に戻ることを決めていた。 私の上京の大きな理由がひとつ減ってしまった。ひどくがっかりしたが、 9年もの間「いつかは東京に戻るつもり。またふたりでムダ話しようね」という私の言葉をそのまま信じて「待ってるよ~」といってくれた唯一の友。 「普通、他人はそんなに待ってくれるものじゃない」というのは、あまりにも時間の流れの早くたくさんの人がいききする東京に戻ってきてはじめて、気がついた。 そして、今度は私が彼女の東京へのカムバックを待つ番に。 いつ戻ってきてくれるかは、まだわからない。 でもきっとまたムダ話ができると思って、信じているのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.21 21:53:45
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