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カテゴリ:仕事と生活
ここ数日仕事中に、伸びに伸びた髪のどーにも前髪や横髪が気になって仕方なく、
「この紙どめクリップでとめてやろうか!」とまで思いつめていた。 午後七時、偶然にも作業の嵐が止んだ。 ザザーッという音が聞こえるくらいの鮮やかな引き際だった。 「今しかない…!! 」 私は、カバンとコートを掴んで会社を飛び出し、道々「一度切ってもらって気に入った、 やっとみつけた!お気に入りにしたいサロン」に電話した。しかしあっけなく 予約受け付けの時間をすぎてしまってすみません、と断られた。 「いや私が悪いんだから」とおもいながらも、どうしても髪が切りたい! もうお気に入りでなくったっていい!! 毎日とおる通勤途中の道にあるサロンU(仮名)の前を通りかかった際、私は思わず Uに電話をかけていた。 明るい声の女の子が出た。快く予約を受けてくれたので、私はすぐに地下にある サロンに入った。 ところがそこは、サロンではなくてまるで和風の居酒屋、だった・・。 そしてスタッフの色とりどりの奇抜な髪とグランジなのか!?パンクなのか!?という微妙に入り交じったファッション。 すぐに私は自分が場違いな人間であることを察知したが、同時に面白くて しかたなくなっていた。 普通、美容室は外から中がみえるつくりになっているところが多い。 Uはまったく外から見えなかったからこそ、私は偶然にここに迷いこむことができたのだ。 私の髪を切ってくれることになった美容師さんは70年代ロック風ファッションをしていた。 そして開口一番、 「いままでどんなお店で切ってましたか?」と切り出してきた。 私は一瞬屈辱を感じながらも、東京に来てから切ったお店を数店あげた。表参道でもこの店の近くの2店で切っていた。 私は美容室ジプシーで、同じところには二度いかずさまよっているのだ。 「よし、今日は髪、軽くかっこよくしますからネ!!」 美容師さんは自信たっぷりに言った。 サロンU(仮名)では、狭い店内に20代前半から半ばくらいのスタッフがわんさかいて、お客さんとひっきりなしにしゃべったりなぜかうたっている人もいた。狭いので、鏡の角度やちょっと横を見ると、すぐ見渡せる。 おどろいたのは、たまたま居合わせたお客さん12~3人くらい(みんな女性)が、とんでもなくきれいなコばっかりだった、ということだ。 表参道でみかける(10人にひとりくらいの割合の)、コジャレた素敵な女の子たちがなぜかこのUに集結しているではないか。 明らかに浮いている私に、スタッフはトークでも若干気をつかっている感じで入ってくる。 わらったのが「普通のOLさんなんですか?」という言葉。普通、こんな口タタかないだろう!! (1時間経過・・) 職業の話をきっかけに、若めのスタッフ(スタイリストではないだろう、たぶんアシスタント)とすっかり語りあっていた。 転職歴の話から始まって、貧乏くらべとか、好きなことをするためならどんなことをどのくらい我慢できるか、とか・・。 美容師と「夢と仕事と人生と」を語り合ったのは、この夜のこのサロンUでが初めてだ。 おもしろいなあ、と思った。 自信たっぷりの美容師さんのカットまではなかなか良かったのだが、 その「夢と仕事と人生と」を語り合ったスタッフのやってくれたブローは私にはちょっと似合わないと思った(聖子ちゃんカットみたいな内巻きをやられた!!!)。。。 しかしお店の人がものすごく笑顔で送りだしてくれ、なぜか割り引きまでしてくれて、すっかり楽しい気分に・・。 また行くかはちょっと考えることにする(なにしろ前髪が微妙に長い、、近々行くことになるかもしれない)、 それにしても青山のサロンは面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.24 21:13:22
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