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テーマ:中学校社会科(59)
カテゴリ:教育全般と社会科教育
オンドルの昔と今 前日(10/8)の記事で、「昔の地理の教科書には、朝鮮半島の伝統的な床暖房「オンドル」の絵が載っていました」と書いたばかりです。ところが、ある教科書を見ていたら、中学1,2年生用の社会科地理的分野の教科書に「オンドル」の絵と説明が載っていました。 「教科書のオンドル」 昔のオンドルと現在のオンドルと違いが図で表されています。115ページの本文には次のような説明が書かれています。 昔から生活の工夫として広がっていたオンドルが、現代のマンション生活に新しい形で取り入れられているということをこの教科書は説明しています。先月の韓国旅行でソウルに立ち寄ったとき、バスのガイドさんもこの教科書と同じことを話してくれました。 現在の中学校社会科地理的分野では、1年生で「世界のさまざまな地域」を学びます。といっても、世界の6つの州(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア)ごとに、自然や文化や生活・産業などの大まかな特色について学ぶのです。昔のように、国ごとに地形や地名や特産物などを単なる知識として憶える学習ではありません。 現代の社会科学習は、資料を活用してまとめたり発表したりする力を育てることをより重視しています。その目的を達成するため、1年生の学習の終わりで「世界のさまざまな地域の調査」という学習があるのです。この単元は、自分で興味ある国や地域を取り上げ、調べたことをまとめて発表することを目的としています。 この帝国書院版の教科書では、調査・発表の学習の対象国として韓国を取り上げた場合の一例として「オンドル」を登場させているのです。このページのタイトルは「テレビ番組や体験記などから調べた韓国の生活の変化」となっています。そういえば、韓国のドラマを見ていたら家族が床にじかに座っているシーンがよくありますね。 灯台もと暗し。このような形で、オンドルが教科書に残っていたとは知りませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/10/12 11:39:32 PM
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