|
テーマ:今日の出来事(292638)
カテゴリ:最近のニュース
自国中心の歴史観と大国意識 2014年ソチ冬季オリンピックが始まりました。当初は施設設備が間に合うだろうかと心配されましたが、突貫工事によってなんとか開幕にこぎ着けたようです。 開会式は日本時間の午前1時からでした。最初はテレビ中継を見ていましたが、延々と続けられる「大国ロシア」の歴史をテーマにした開会セレモニーにうんざりしてテレビを消しました。 「大国の影」 旧ソ連が初めて開催した1980年のモスクワオリンピックは、アフガニスタン問題に抗議する西側諸国のボイコットで不完全な形で終わりました。あれから34年、ソチオリンピック・パラリンピックは、「新生ロシア」のまさに国家の威信をかけた大会となりました。 セレモニーにはピョートル大帝、トルストイなどが出てきたようですが、ソ連時代の恐怖政治の象徴スターリンはどうなったでしょう。歴史観は国の数だけ、国民の数だけある。ある国の英雄は、一方の国では侵略者となるし、ある国の暗殺者は、一方の国では救国の英雄となるのです。 この寒い中、延々と自画自賛の歴史観を見せられた選手たちに同情します。座席には温熱ヒーターがあっただろうかと心配しました。 ロシアは面積の上では確かに大国です。多くの国と国境を接しています。数えたことはありませんが、ロシアは、世界でいちばん多くの国と国境を接している国には違いありません。 だからこそ、今大事なのはその隣国との友好関係です。冷戦時代が終わってもう30年以上になります。そろそろ旧来の大国主義から脱してゆくときではないでしょうか。 開会式に参加した選手たちは、この時代錯誤的で大げさなセレモニーに圧倒されずに、自分をみつめてこれまでの成果を十二分に発揮して欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/02/10 10:39:34 AM
コメント(0) | コメントを書く
[最近のニュース] カテゴリの最新記事
|