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21世紀になってなんと16人目 この時期にはノーベル賞受賞者の発表が年中行事的に報道されるようになった。日本人の受賞が相次いでいるためだ。今年は医学生理学賞に東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんが受賞した。 「オートファジーの研究で受賞」 過去の受賞者を見ると、20世紀中の受賞者が9名であるのに対して、21世紀になってからの受賞者は大隅さんを入れて16名となった。 「受賞者一覧」 ダイナマイトの発明で巨万の富を築いたアルフレッド・ノーベルの遺言によって、ノーベル賞財団が設立され、第1回のノーベル賞が贈られたのは1901年(20世紀の始まりの年)だった。ノーベル賞は今回で116回目という伝統ある賞なのである。 「アルフレッド・ノーベルと賞のメダル」 ノーベル賞は、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の各部門があるが、日本人の初受賞者は1949年の湯川秀樹さんだった。設立から半世紀を経てやっと日本人の受賞者が出たのである。そして20世紀中の受賞者は先述したように9人にとどまった。 しかし、21世紀に入ってからの日本人の受賞者は16年で16人。平均すると1年に1名受賞しいることになるのだ。もちろんアジアではダントツである。 日本人は応用研究には優れているが、基礎研究に弱いといわれる。また、予算配分も基礎研究には冷たいという。今後は、もっと研究環境を整え予算も配分し、頭脳の海外流出を抑えなくてはいけない。ノーベル賞受賞を単純に喜ぶだけではなく、資源小国日本の将来を考える必要がある。 「スウェーデンアカデミー」 ノーベル賞の選考過程は50年後に公開されることになった。それによると、細菌学の北里柴三郎(1853~1931)が第1回ノーベル生理学・医学賞最終候補者(15名の内の1人)に入っていたことが分かった。 また、黄熱病の研究で有名な野口英世(1876~1928)も生理学・医学賞に3回候補者になっている。野口英世は1928(昭和3)年にガーナのアクラで研究中に自身も黄熱病にかかって51歳で死去した。その不運がなかったら、彼が初の日本人受賞者となったかもしれない。 もし北里柴三郎や野口英世のノーベル賞受賞が実現していたら、日本の昭和はもっと明るい時代になっていたかもしれない。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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