「里っ子ヒロバ」S36.1.21より
archive(アーカイブ) とは、重要記録を保存・活用し、また未来に伝達することをいう。例えば、NHKが行っている映像や音声の記録をアーカイブスと呼んでいる。
自分がこれまで書き残してきた文章がかなりある。これらを、アーカイブスとしてこのブログに残していくのも、「断捨離」の一つとして考えていいのではないだろうか。
ということで、一番古い文は何が残っているだろうかと、書棚や段ボール箱を探していると、小学4年生の時の文集が出てきた。この文集は担任のN先生が「里っ子ヒロバ」と名付けて分冊形式で不定期に発行してくれたものだ。自分の手元に十数回分が残っていた。
「里ッ子ヒロバ」
(ものすごく薄いペラペラのわら半紙にガリ版刷りの文集でした)
アーカイブスシリーズ第1回で紹介するのは、S36年1月21日発行の文集である。
言えば 良かった <以下はN先生の前書きの文~ / は段落>
ちょっと前の道徳の時間に / 私たちはこんなことで話し / 合ったことがあったね。
ところで、正月でのみん / なの挨拶はどうなっただろ / うかな。
あの道徳の時間のことを / 思い出してみてくれたりし / ただろうかな。
ここには、〇〇君(私の名前)と弟の / 心の動きを文にしたのをまと / めてみました。
一月二日 <以下は私の作文>
十時ごろから、おとうさんと弟とぼくといきさにいった
弟は前に乗って、ぼくはうしろにのった。
弟が
「明けましておめでとうございます」
と言う、といって、はりきって出かけた。
ところが、弟は家に近づくと
「もう言わんよ」
と言った。
ぼくは一人で言いたくなかったので、弟に
「いっしょに言おか」
と言った。そしたら
「いやー」
と言った。
ぼくはむねがどきどきした。「おめでとうございます」と
ぼく一人で言わなければならなかったからだ。
家に近づくと、ぼくとおなじ年のポチという犬がきた。
ぼくを、とてもよく知っていた。
家の中にはいって、ぼくはおもいきって
「おめでとうございます」
と言った。そしたらおじさんが
「おめでとう。ふとうなったね」
と言われた。
ぼくはやっぱり言ってよかったなあ」と思った。
※自転車の3人乗り、当時は当たり前のことでした。弟を乗せるのに前のバーに座布団で
も巻いていたか、ハンドルの前の荷物かごに乗せたのか忘れましたが…、今でも中南米や
アフリカに行くとやってますが、近年はバイクの3~5人乗りが多くなりました。
※この「アーカイブスシリーズ」は不定期に断続的に続きます。できるだけ書いた年代順
に発表しますが、発掘のタイミングによっては年代が前後することもあります。
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